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【京都市】伏見区「伏見稲荷大社」の千本鳥居の近くにある『月日之宮本宮』 と「御嶽教会」

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都に来る観光客に大人気の「伏見稲荷大社」。

奥社奉拝所から根上り松を越えて熊鷹社へ向かう千本鳥居の途中に「月日之宮本宮」と刻まれた石柱が立つ別の神社に至ります。

「月日之宮本宮」の第一本宮とも言うべき場所は鴨川に架かる勧進橋の近くにあり、稲荷山にあるのは第二本宮だそう。

『伏見稲荷全境内名所図絵』によると、この地は「でんぼヶ池」と書かれています。

『京都官幣大社伏見稲荷神社 御山明細図絵』によれば、大正11年(1922年)時点ではこの辺りには「御嶽教会」という施設があったそう。

「御嶽教会(御嶽教天地教会)」は現在の「神道御徳社」ではないかと言われているそうです。

ここにある「伝法池」の入口の鳥居をくぐると多くのお塚が並ぶ神塚が現れます。

なんとも神秘的な空気が流れています。

神塚手前にある拝殿には元吉大神・大八代大明神・龍玉大神の3柱の神名がかかれていました。

「神道御徳社」とはまた別の教団である「月日之宮本宮」はその神塚の横にあります。

鳥居をくぐると、おかげ塚、そして菩提塚と供養塚の2つが鎮座されているのが見えてきます。

ここでは天照大御神(アマテラス)を祀っているという話を伺いました。

ここを掃除にこられていた方に話を聞くと、参拝の仕方は、三拍手三拍手三拍手の後で鈴を鳴らす際に一礼するそう。

普通の参拝方法が二礼二拍手一礼なので、これは変わった参拝方法です。

「伏見稲荷大社」のある稲荷山周辺にはいろいろな神様がおられるようですね。

月日之宮本宮
〒612-0811 京都府京都市伏見区深草下川原町15−11

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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