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【京都市】東山区 皇室の菩提所『泉涌寺』仏舎利を祀るお堂の龍図と双龍の襖絵が彩る『雲龍院』特別拝観!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

「京の冬の旅」では『泉涌寺』にて~皇室の菩提所 仏舎利を祀るお堂の龍図~が舎利殿にて6年ぶりの公開されています。

『泉涌寺』は皇室の菩提所で「御寺(みてら)」と呼ばれる真言宗泉涌寺派の総本山。

舎利殿の天井に描かれた狩野山雪筆の「雲龍図」は、通称「鳴き龍」として知られています。

特別公開の舎利殿は、寛永年間に京都御所から移築された建物で、釈迦の歯(仏牙舎利)を安置するお堂。

私は以前、この仏舎利で能の奉納と「みうらじゅんさん、いとうせいこう」さんの特別スライドショーを拝見しました。

日本最古級の韋駄天さんもいらっしゃる舎利殿。

他にも、仏殿(重文)や「楊貴妃観音」(重文)を祀る観音堂はもちろんのこと、土佐光文筆『源氏物語図屏風』など特別展示の寺宝も拝観できますよ。

『泉涌寺』にある『雲龍院』は室町時代、後光厳天皇によって創建された泉涌寺派別格本山。

草鞋(わらじ)で走る珍しい姿の「走り大黒天像」で知られる『雲龍院』は、私も毎年、年初めの「泉涌寺七福神巡り」でお世話になっています。

皇室ゆかりの寺院として知られる『雲龍院』では、後水尾天皇から寄進された写経道具が置かれ写経道場となっている本堂「龍華殿」(重文)にて、風神雷神と双龍を迫力ある筆致で描いた水墨画家・堂野夢酔(どうのむすい)の襖絵「双龍風雷図」が特別公開されています。

また、木村徳応筆の辰年の護り本尊「普賢延命菩薩像」や、龍とともに描かれた十六羅漢の一人「伐闍羅弗多羅尊者像」など龍にゆかりの寺宝も特別展示中。

これらの龍にまつわる掛け軸はとっても興味深くて、いつまで見ても飽きることないものでした。

他にも、とんちの効いた掛け軸や円い「悟り」の窓と四角い「迷い」の窓をもつ書院など見どころがたくさん!

入ってすぐのところにある龍図は、目が合う場所を見つけてください、と説明を受けます。コツがあるそうですよ!

悟りの間では、座る場所によって見えるものが違うという窓があります。

また、大石内蔵助ゆかりのものもたくさんみれました!

梅の花が美しく、メジロがいっぱい飛び交ってました♪

その小さな鳥の存在を愛おしく携帯で写真を撮る人の姿が列を成してました。

「京の冬の旅」オリジナルのご朱印帳も龍の絵が書かれていてカッコよかったです!

『雲龍院』の御本尊は本堂龍華殿に安置されている薬師三尊像で、西国薬師霊場四十番札所です。

山号は瑠璃山である『雲龍院』は応安五年(一三七二)後光厳天皇の御建立にして、後、同所に後円融天皇、康応元年(一三八九)龍華殿を御建立せられ、御宸翰を下して妙法写経を始められました。

「京の冬の旅」は3月18日までです!

ぜひこの機会に訪れてみてください♪

泉涌寺
〒605-0977 京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
雲龍院
所在地〒605-0977 京都府京都市東山区泉涌寺山内町36
連絡先TEL 075-541-3916

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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