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【大田区】鶏の素揚げに酔う、西蒲田の夜/うえ山

krayskyライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

焼き鳥、フライドチキン、鶏の丸焼き。世の中に鶏料理は多かれど、鶏の全身を素揚げで味わったことはありますか?西蒲田「鳥からあげ うえ山」の、味とセンスは一見の価値あり。

JR蒲田駅から徒歩6分、東急池上線蓮沼駅から徒歩7分。日が落ちてからは、白地ののれんとライトアップが目印になります。

厨房を囲むカウンター席。大皿で用意されたつまみをのぞき込む。

お通しとしてつまみを三品選ぶ。素材とバリエーションの妙に、早速迷う。写真奥から時計回りに、「砂肝のねぎだれ」、「きくらげの香菜和え」、「スパイシーナッツ」。どれも手間を惜しまずに仕込まれたように感じる。

あるいは「たこごはんのおむすび」、「ポテトサラダ」、「メンマの甘煮」という選択も。小皿にたっぷりと盛られて、軽くつまむだけの夕飯ならこれだけで済みそうなボリュームだ。

ビール、日本酒、焼酎、自然派ワインと、飲み物も悩ましいが、ここはバイスサワーに頼ってみる。

ガラスのコップに並々と注がれた焼酎は、米焼酎の「松尾」。シソ味のバイスサワーは、大田区酒場の定番と言えるが、こちらのお店では中に入れる焼酎が選べるのだ。

主役の鶏は、各部位を順にいただく。まず、首。細かい骨の歯ごたえを味わう。

砂肝。大ぶりなカットに包丁が入っていて食べやすい。

ハツ。焼き鳥ではなく、油で揚がることで、より素材の味が引き立つようだ。

皮。こういう皮もあるのか、という発見。大きめのサイズをパリパリと、塩と油の競演を楽しむ。

写真左がムネ、右がモモ。写真ではやや小さく見えるかもしれないが、実際にはどっしりとした大きさ。下に敷かれたタマネギの甘みも味わう。

鶏の素揚げをつまみながらお酒をいただこう、とお店に入ったところ、本格的な鶏のフルコースディナーになった。事前予約または電話してからの来店を勧めたい。

線路沿いに位置する店舗。池上線・多摩川線の電車が窓の外を走る。2022年を何とか乗り越えてきたことに感謝しながら、バイスサワーの残りを飲み干した。

<店舗情報>
鳥からあげ うえ山
住所:大田区西蒲田7-61-13
アクセス:JR蒲田駅西口から徒歩6分、東急池上線蓮沼駅から徒歩7分
鳥からあげ うえ山(食べログサイト)

ライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

東京生まれ、東京&神奈川&アメリカ大陸育ち。出版社やメーカー勤務を経て、好奇心とともに東奔西走。好きな言葉は「一石二鳥」「三つ子の魂百まで」。文化/日本語/フィクションとノンフィクション/経済的/すこやかな生活。

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