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【大田区】大森のレトロ探訪はここから コーヒー&ティータイムを喫茶店で/珈琲亭 ルアン

krayskyライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

十年ひと昔、三十年経てばレトロなのか、最近は平成もレトロと呼ばれるようになった。そんな中、期待どおりの、いや期待を上回る「昭和レトロ」が大森にあります。大森駅東口から徒歩3分の「珈琲亭 ルアン」です。

昭和46(1971)年の開店。この店構えでありながら全面禁煙で、それも2018年に「苦渋の決断ながら踏み切った」(大田区商店街ナビ)ため。昭和40年代から続く喫茶店には愛煙家の常連客も多いはずですが、時代に合わせて変化できるのもまた名店の証に思えます。

一歩入ると、外界とは違った空気が流れています。華麗なアンティークの空間は、どこかの席で小説家が原稿を書いているかもと思える雰囲気。ドラマのロケーションにも多数使われています。

二階席ソファー
二階席ソファー

ブレンドコーヒーは、正統派のカップとソーサーで。

ダージリンティーは、プレス式のティーメーカーで。ミルク入れの器も合わせて、写生の題材になりそう。

これぞ昭和の喫茶店、と思えるのは、メニューの一行目にある「ウィンナー・コーヒー」。唇に生クリームをくっつけながらのコーヒータイムもいいものです。テキーラを使った「メキシコの情熱」、ブランデーを使った「カフェ・ロワイヤル」もあり、これらもいつの日か試したい。

2階席のカウンター。年月にしか作り出せないであろう重厚感があります。

通りに面した側ではコーヒー豆の販売も。朝7時台からのモーニング営業もしています。

本を開いて一人で過ごす午後。恋人たちの語らい。友人との久しぶりの再会。ゆったりとした時間が流れる空間で、人生の一ページが進んでいきます。

<店舗情報>
珈琲亭 ルアン
住所:大田区大森北1-36-2
アクセス:JR大森駅東口から徒歩3分
珈琲亭 ルアン 食べログサイト
大田区商店街ナビ [純喫茶・珈琲専門店] 珈琲亭 ルアン

ライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

東京生まれ、東京&神奈川&アメリカ大陸育ち。出版社やメーカー勤務を経て、好奇心とともに東奔西走。好きな言葉は「一石二鳥」「三つ子の魂百まで」。文化/日本語/フィクションとノンフィクション/経済的/すこやかな生活。

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