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【大田区】鮮魚に舌鼓 幸せな和食の時間は仕入れと下ごしらえの力が作る/蒲田・串幸

krayskyライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

蒲田駅西口のバーボンロードを進み、のぼりや提灯が目印の「串幸」。店頭にある赤い布のかかった腰掛(ベンチ)は、まるで茶店のようで、思わず入りたくなります。

まずはランチタイム。焼き魚、煮つけ、フライ、しらす丼とどれも四番バッターばかりで悩ましい。

2022年11月取材時
2022年11月取材時

「ねぎとろしらす丼」、小鉢も二つ付いてなかなかの分量である。

ズームアップしたいのは、このねぎとろの量!…贅沢しようと思って自分で載せてしまったような量、とでも言おうか。わさびを醤油に溶いて、ざっとかきこむ。マグロは砕かれすぎず、ゴロゴロとした食感が楽しめます。

小鉢もいい味で、こちらはナスの揚げ浸し。

居心地のよいお店の条件はいろいろありますが、明るさや照明も大事な要素の一つ。明るい陽射しのなかで、ほっとできる昼食の時間でした。一階は厨房を囲むカウンター席とテーブル席。人数の多い宴会等では上の階を使います。

夜の部、特にカウンター席は事前予約がおすすめです。とある日も、カウンターに次々とお客さんが訪れる(そして空くとすぐ次のお客さんが入る)様子を、筆者は日本酒を傾けながら観察していた次第。特別純米酒の「きらい」、氷を入れたボウルで提供され、グラスもおしゃれです。

こちらは夜のメニュー。通常メニューのほかに、その日の鮮魚と、旬のメニューが並びます。

2022年12月取材時
2022年12月取材時

「牡蠣フライ」。たっぷりのタルタルソースにウスターソース、添えられたサラダも含めて期待どおりの味わい。

「牛すじ塩煮込み」。主役の牛すじはもちろん、奥まで出汁のしみた野菜、その野菜の切られ方・皮の剥かれ方までが、食べる者に満足をもたらす。

串幸でぜひ頼みたいのは、お刺身。見るも鮮やかな刺盛で、どれもしっかりとした厚みで輝いています。包丁さばきの上手さが、魚の旨味をさらに押し上げているようにも思えます。素材にも下ごしらえにも、プロの力を感じながら箸が進む。

季節の野菜がカウンター上に並び、天ぷらでつまみにしたりと旬を楽しめる店。焼き魚や煮付けも、その日のおすすめの魚にて。腹ペコのランチに、魚に舌鼓のディナーに、蒲田を訪れるなら候補に入れておきたいお店です。

<店舗情報>
串幸
住所:大田区西蒲田7-64-7
アクセス:JR蒲田駅西口から徒歩3分
串幸 食べログサイト

ライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

東京生まれ、東京&神奈川&アメリカ大陸育ち。出版社やメーカー勤務を経て、好奇心とともに東奔西走。好きな言葉は「一石二鳥」「三つ子の魂百まで」。文化/日本語/フィクションとノンフィクション/経済的/すこやかな生活。

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