雨、わずかな晴れ間で、また雨。桜の季節に、もどかしい天気が続きます。3月29日水曜日、横浜市内の桜は満開。元町公園や港の見える丘公園で見つけたのは、見事な桜の数々です。

元町商店街から入って、元町公園に向かいます。山の一部が、もう桜。

公園北側のエリア。言葉はいらない、ここには春がある。

プールの西側に上がる形で、山手80番館遺跡へ。ああ、公園内はどこもかしこも見事すぎる。

時折の桜吹雪も。海に出かけて自分の悩みがちっぽけなものに感じる、それに似たスケールで、迫ってくる桜。

続いて、フランス山から入って港の見える丘公園へ。港の見える丘公園、あえて今日はここを「花園で迷子になれる公園」と呼びたい。

バラ園（ローズガーデン）も有名。バラの若葉も輝いていました。

「港の見える」眺望はもちろんのこと、現在ここは、春の楽園。公園内の桜も、白色のはっきりとした花をつけています。

そして筆者が出会った、今年一番の一本は、これ。諸行無常、人生の儚さに思いを馳せてしまうような、大樹。大佛次郎記念館のそばにあります。薄い桜色でありながら、朝日の中で感じるのは、強烈な鮮やかさ。

すこし離れたところから、別角度で。

桜の足元にはチューリップも咲いており、カラフルな情景も楽しめます。

そして、ここまで来たらもう一つ見ておきたいのが、神奈川近代文学館の周辺。なお近代文学館の展示館は3月31日まで休館中。桜を見るのに入館は必要ありませんが、文学館館内を訪れる際には公式ホームページのカレンダーをご確認ください。

柳を思わせるような、しなやかな枝ぶりの「紅しだれ」もあります。

海側から撮った、霧笛橋。

時間も場所も、自分の頭の中さえも、満開の桜に吸い込まれていくようでした。

＜施設情報＞
元町公園　横浜市中区元町1-77-4、元町公園ホームページ
港の見える丘公園　横浜市中区山手町114　港の見える丘公園ホームページ
神奈川近代文学館　横浜市中区山手町110　神奈川近代文学館ホームページ