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【横浜市】すいすいっと「水上タクシー」に乗ろうぜ!想像以上に爽快&楽だった/象の鼻パーク⇔桜木町駅前

krayskyライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

もやもやとする梅雨の日々、いかがお過ごしでしょうか。そんなもやもやを少しでも拭いたく、開放感を求めて港をうろついていたある日。筆者は「SUITAKU(スイタク)」の文字に出会いました。どうやら「水上タクシー」の略らしい。近距離クルーズと侮るなかれ、これがなかなかの爽快アクティビティだった!

象の鼻パークの南東にある「象の鼻桟橋」。そこには「SUITAKU」の看板とパンフレットが。「1便片道(1~5名まで)700円」。ここから、桜木町駅前・日本丸の近くまで行くらしい。

…たしかに歩くのは面倒なんだけど、歩けなくはないし、700円ねぇ…と考えていたその時、快活そうな親子に声をかけられた。「今から私たち乗るんですけど、一緒に乗ります?」

はっ!!ここで一気に「乗る」ほうに気持ちが傾いた。料金700円というのは、1名から5名までの値段。つまり、1人で乗っても5人で乗っても700円。この親子に便乗するとちょうど5名で、1人あたり140円ということになるのだ。…や、安いな…。出会いよどうもありがとう。

ということで、「乗っちゃう?本当に乗っちゃうっ!?」という軽いノリでチャレンジ。で、どれに乗るんでしょう?

そこに水上タクシーが戻ってきた。鮮やかな水色でかわいいじゃないか!安全のためライフジャケットが用意されており、全員着用。屋外の座席に腰かけます。

ルートは象の鼻桟橋と横浜港ボートパーク(日本丸メモリアルパーク)の間。両方向に運行しているから、日本丸の方から象の鼻パークに来ることもできます。普段の移動手段は徒歩だけど、意外と歩数が多くなって疲れるのも事実。

Google Mapより(今回の乗船ルートを加工済)
Google Mapより(今回の乗船ルートを加工済)

いざ出発じゃ!キング(神奈川県庁本庁舎)やクイーン(横浜税関)を眺めながら、すいすいっと進み始める…これは想像以上に快適かもしれない!なおこの日は大雨のあとで、海水はかなり濁り気味。ただ「水上を移動している」という非日常感で、気持ちはすでに爽快モードに。

右手に赤レンガ倉庫、奥に大観覧車、左手にランドマークタワーを望む。水上からの眺めで手前にさえぎるものがなく、港に面した建物が一望できるのです。

こちらは室内。ちょっと広めのタクシーに、逗子っぽい感じを加えた雰囲気と言おうか。テーブル席もうまく配置されており、狭く感じません。

「〇〇が見えます」とまるでバスガイドになったかのような気分ではしゃいでしまう。はい、橋(新港橋梁)をくぐりまーす!

ランドマークタワーに近づいてきました。いつもの街も、水上から眺めると思いのほか新鮮な風景に感じられます。ああ、風がさわやか。

屋形船の係留場所を過ぎ、万国橋をくぐります。

桜木町駅前とワールドポーターズをつなぐ空中散歩型交通(ロープウェイ)「エアキャビン」を下から見上げます。空もいいけど、水上の気持ちよさよ!

汽車道をくぐりまーす!

来た道を振り返ると、このような風景。まもなくゴールです。

約15分ほどの水上の旅。と、着いた先はまさかのBBQ会場!そう、海上レストラン「ヘミングウェイ横浜」が、水上タクシーの乗降場所となっているのです。どこまでもバケーション気分にさせてくれるじゃありませんか。

レストランから出る足場を渡って、横浜港ボートパーク(日本丸の目の前)に降りました。

さっきまで象の鼻パークにいたのに、もう桜木町駅前まで着いちゃったよ、という楽さは想像以上。わずか15分ながら、気分転換になり、小旅行をしたかのような気持ちに。これは時々乗るのにいいな。

横浜はしけ運送事業協同組合が運営。今年の7月1日でSUITAKUは運行5周年を迎えます。予約優先、船がいればその場で乗船も可能。今回のルートのほかに、貸切の遊覧クルーズ、桜の時期にはお花見クルーズも。たとえば日中の貸し切り遊覧クルーズは30分3,000円から。最大9人まで乗れるため、仲間や家族連れで集まり1人330円ほどで30分乗るというのも楽しそう。最新の運行ルートや料金は、SUITAKUホームページをご覧ください。

<関連情報>
SUITAKU(スイタク)
住所:横浜市中区海岸通1 ※SUITAKU乗降場所は、象の鼻桟橋・横浜市中区海岸通り1-1付近および横浜港ボートパーク・横浜市西区みなとみらい2-1-1
電話受付時間:10:00~18:00
アクセス:象の鼻桟橋は徒歩。横浜港ボートパークはJR桜木町駅から徒歩分。
SUITAKU(スイタク)ホームページInstagram

ライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

東京生まれ、東京&神奈川&アメリカ大陸育ち。出版社やメーカー勤務を経て、好奇心とともに東奔西走。好きな言葉は「一石二鳥」「三つ子の魂百まで」。文化/日本語/フィクションとノンフィクション/経済的/すこやかな生活。

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