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【横浜市】煮干ラーメン求めて上大岡へ 安定の濃い煮干&肉!曜日限定や冷やしにも目移り/紫乱

krayskyライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

国産煮干を使った、濃い煮干スープ。上大岡の煮干ラーメン店「紫乱」を訪ねます。上大岡駅から徒歩5分。駅直結のオフィスビル棟まで進み、そこから屋外を進むのがおすすめです。

看板にも「濃厚煮干」の文字。カジュアルに寄れる、街角のラーメン店という雰囲気。ちなみに店頭の提灯は、最近新調されてピカピカになったようです(お店のツイッターで、青く輝く提灯を見られます)。

2023年5月
2023年5月

初回は「煮干らーめん」でいかがでしょうか。特製や曜日替わりにも目を奪われますが、まずはベースとなる煮干(スープの濃さ)と、麺の特徴を知るために、メニュートップに書かれた一品から。食券スタイルではなく、店員さんにオーダーを伝えます。

2023年6月現在
2023年6月現在

写真は「煮干らーめん」(諸事情によりトッピングの肉は一枚増し)。粗みじんのタマネギがスープから顔を出している。スープは煮干の全身を味わいつくすような、塩味とカルシウム感。これがくせになる。

このスタイルは、横浜発・煮干ラーメン店の「ノ貫(へちかん)」のもの。「ノ貫」出身者が作り出す一杯を試しに、上大岡まで足を延ばす価値あり。

紫乱の麺は硬めで、博多ラーメンでいうところの「カタ」~「バリカタ」といった感覚。固めが好きな筆者にとっては、よい加減でうれしい。

お肉の気怠いピンクよ。スープに浸った部分から、熱がさらに入ってゆっくりと色が変わっていく。煮干に負けない存在感があり、食べ応えがあります。

次の写真は、「鬼ニボプレッソ(NIBOSHIMANIA提供)」(諸事情によりうずら2個トッピング)。「NIBOSHIMANIA(ニボシマニア)」とは大田区西蒲田にある煮干ラーメン店で、店主は「ノ貫」出身(以前取り上げた記事はこちらです)。なるほど多摩川を跨いでノ貫ネットワークが拡大しているのか。しかしこのスープは…スープというより、沼!?

麺に絡みつく、特濃のスープ。口にした感じもポタージュのよう。例えて言えば、茹で卵の卵黄をスープに溶いたくらいの粘度に感じました。

肉も煮干まみれなのだ!

卓上のお酢(煮干入り)を使ってみると、これがさっぱりとして「鬼ニボプレッソ」に合います。

替え玉にあたる「和え玉」。この日は「煮干バター玉」。ニンニクとバターと煮干しで濃厚。和え玉のみで食べても、ボンゴレビアンコのパスタを食べたくらいの充実感があります。

こちらは通常メニューにある「煮干の和え玉」。このまま食べてもよし、残ったスープに浸しながらいただくもよし。和え玉の麺も、少し角ばっているくらいの固さでちょうどよい。

曜日限定と期間限定のメニューも豊富で、注文に迷ってしまう。今の季節、「アイスニボプレッソ」などの冷やし麺も。お店のツイッターではその日のメニューが発信されています。お得情報が発信されていることもあるので、ぜひチェックを。

11:30~15:00と18:00~22:00の昼夜二部制。厨房を囲む席を中心に、カウンターのみの店舗。ラーメンのお供に「豚めし」「高菜明太めし」といったご飯ものを注文する声も多数。バリエーション豊かなメニューが、次々に手際よく提供されていきます。

<店舗情報>
煮干らーめん 紫乱
住所:横浜市港南区上大岡西2-6-31
アクセス:京急上大岡駅より徒歩5分
煮干らーめん 紫乱 Twitter, Instagram

ライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

東京生まれ、東京&神奈川&アメリカ大陸育ち。出版社やメーカー勤務を経て、好奇心とともに東奔西走。好きな言葉は「一石二鳥」「三つ子の魂百まで」。文化/日本語/フィクションとノンフィクション/経済的/すこやかな生活。

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