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【横浜市】2年半の休館へ・横浜能楽堂 12/26, 27に特別施設見学日を開催

krayskyライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

横浜能楽堂(横浜市西区)は、2024年1月から2年半にわたり大規模改修に入る。休館前の12月26日(火)・27日(水)は特別施設見学日として、能舞台の見学ツアーなどを開催している。初日10時からの見学ツアーには、多くの人が集まり、訪れた人はスタッフによる解説と施設見学を楽しんでいた。

横浜能楽堂ホームページより
横浜能楽堂ホームページより

横浜能楽堂は平成8(1996)年6月に開館。2年半の大規模改修では、客席天井部分の工事や、電気・空調設備の更新などを行うという。本舞台や楽屋などの内装部分は、改装後も現在の姿のままとなる。

特別施設見学日には、横浜能楽堂スタッフや中村雅之芸術監督による解説が行われるほか(当日先着順)、各日の11:00~14:30、15:15~16:00は楽屋・1階見所の自由見学時間となっている。

横浜能楽堂の本舞台は、明治8(1875)年に東京・根岸で建てられたもの。その後、「染井能楽堂」(東京・駒込)への移築を経て、横浜能楽堂で使われている。横浜市の指定有形文化財だ。

近くから見る舞台には、静かな迫力がある。

見学ツアーでは楽屋なども紹介。能・狂言で役者が登場する揚幕(あげまく)を、裏側から。

楽屋には、机や鏡などが整然と並んでいる。

本舞台の上手奥にある、切戸(きりど)の内側から客席を眺める。

横浜能楽堂の鏡板には、梅が描かれている。普段は舞台の後ろに見える背景画も、施設見学で間近に見ることができる。

観客のための休憩スペースには、「染井能楽堂」時代の天井板が残されている。

このほか2階ロビーには装束・楽器などの展示スペースもあり、落ち着きのある建物と能・狂言の文化に触れられる貴重な機会となっている。

また休館期間中には、ランドマークプラザ5階に「OTABISHO 横浜能楽堂」というスペースを開設し(2024年4月中旬オープン予定)、能・狂言に関する展示やワークショップなどを行う予定。


<施設情報>
横浜能楽堂
住所:横浜市西区紅葉ケ丘27-2
アクセス:桜木町駅から徒歩12分、日ノ出町駅から徒歩15分
横浜能楽堂 ホームページX(旧Twitter)
※2023/12/26,27の施設見学日については横浜能楽堂の案内チラシも参照

ライター/東京神奈川行ったり来たり(横浜市)

東京生まれ、東京&神奈川&アメリカ大陸育ち。出版社やメーカー勤務を経て、好奇心とともに東奔西走。好きな言葉は「一石二鳥」「三つ子の魂百まで」。文化/日本語/フィクションとノンフィクション/経済的/すこやかな生活。

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