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【京都市右京区】美術ファン初心者も楽しめる 若冲や芦雪など江戸絵画の名品が展示される展覧会

くまライター(京都市)

嵐山の福田美術館と嵯峨嵐山文華館(さがあらしやまぶんかかん)に、江戸絵画の名品118点が勢揃い。江戸絵画の基礎知識や鑑賞ポイントとともに紹介され、日本絵画に精通している方だけでなく、初心者も楽しめる展覧会です。

「ゼロからわかる江戸絵画 あ!若冲 お!北斎 わぁ!芦雪」

ゼロからわかる江戸絵画 あ!若冲 お!北斎 わぁ!芦雪は、福田美術館嵯峨嵐山文華館が合同で開催する展覧会。伊藤若冲、円山応挙、葛飾北斎、歌川広重、長沢芦雪などなど錚々たる顔ぶれによる、誰もが一度は目にしたことがある名品の数々が集結します。その数なんと118点!

さらに、今回の展覧会では江戸絵画の基礎知識や鑑賞ポイントを展示し、江戸絵画に詳しくない(自分がそうなんですが)初心者が基本を学べ、楽しめる内容となっています。

画像はすべて許可を得て撮影しています
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福田美術館

福田美術館では、ギャラリー1において17世紀から18世紀にかけて京都で活躍した画家たちの作品を展示。ギャラリー2では狩野派や琳派による屏風絵などが展示されます。

また、パノラマギャラリーでは現代作家・品川亮による個展「Re:Action」を開催。

嵯峨嵐山文華館

嵯峨嵐山文華館では、葛飾北斎の「大天狗」や「墨堤三美人図(ぼくていさんびじんず)」をはじめ、貴重な浮世絵の数々が展示されます。

江戸時代、江戸と京都の間に53の宿駅が設置されました。これが「東海道五十三次」です。
2Fの畳ギャラリーでは、歌川広重による東海道五十三次の版画55点を一挙公開。前期と後期に分けて展示されます。

広い畳敷きの部屋に、五十三次の版画が展示されるさまは圧巻!
それぞれの宿駅の説明も楽しく、いつまでも飽かず眺めていられます。

長沢芦雪の幻の名作「大黒天図」

今回の目玉といえるのが長沢芦雪の幻の名作「大黒天図」。1971年に小田急百貨店で展示された後に行方不明になっていたのが52年ぶりに発見され、今回の展覧会で公開されます。

国内外で大きな注目を集める画家たちの作品が一堂に会する展覧会「ゼロからわかる江戸絵画 あ!若冲 お!北斎 わぁ!芦雪」の開催は、2024年1月8日(月・祝)まで。前期は2023年10月18日(水)から12月4日(月)、展示替えを挟んで後期は2023年12月6日(水)〜1月8日(月・祝)までとなります。

「ゼロからわかる江戸絵画 あ!若冲 お!北斎 わぁ!芦雪」
会場/福田美術館
   京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
   075-863-0606

   嵯峨嵐山文華館
   京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町11
   075-882-1111
会期/2023年10月18日(水)〜2024年1月8日(月・祝)
   前期:2023年10月18日(水)〜12月4日(月)
   後期:2023年12月6日(水)〜1月8日(月・祝)
開館時間/10:00〜17:00(最終入館 16:30)
休館日/12月5日(火)、12月30日(土)〜1月1日(月)
問い合わせ/075-863-0606(代表)
Webサイトはこちら

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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