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【京都市左京区】村上隆の大規模制作個展が京都市京セラ美術館で開催

くまライター(京都市)

現代美術家・村上隆の東京以外では初となる国内大規模個展が京都市京セラ美術館で2024年2月から始まります。
11月14日(火)には祇園甲部歌舞練場にて発表会が行われました。

今年(2023年)、開館90周年を迎えた京都市京セラ美術館。その記念にふさわしい大規模イベントが、来年2024年の2月から始まります。

日本を代表する現代美術家で、主に海外を中心に活動する村上隆さん。京都市京セラ美術館90周年記念展「村上隆 もののけ 京都」は、現代美術の最前線で活躍する村上さんの、国内では約8年ぶり、東京以外ではなんと初めての大規模個展となります。

今回展示されるのは、新たに描きおろされた大作のほか、代表的なシリーズや、国内初公開の作品など、大多数が新作の約170点。

その内容の一端をご紹介すると…
京都のさまざまなシーンが描かれた「洛中洛外図」を引用し、書き下ろした全長12メートルにもおよぶ「洛中洛外図」が来場者をお出迎え。ほかにも、村上版「風神雷神図」、村上さんが描くいにしえの神獣たちと鐘楼、村上さんの代表キャラクター「DOB君」、十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行で話題となった祝幕の原画などなど…
残念ながらその魅力を伝えきることはできないので、ぜひ展覧会に足を運んでください。

祝幕は12月1日から24日まで南座で行われる「吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」で披露されます。

「祇園甲部歌舞練場 八坂倶楽部」で行われた発表会では、冒頭に芸妓さんによる「手打ち」が披露されました。これは襲名や竣工式など、慶事の際に行われるもの。
続いて舞妓さんによる「紅葉売」の舞が披露され、通常の発表会とは一風違った華やかな発表会となりました。

手打ち
手打ち

紅葉売
紅葉売

会場の後ろのほうに陣取ってしまったため、自分のカメラ(というかスマホ)ではこの画像が限界です。すいません!

京都市京セラ美術館 小林中副館長による主催者挨拶。

続いて、村上さん(右)と京都市京セラ美術館の高橋信也さん(左)による対談形式の展覧会概要紹介。「日本での個展はこれが最後になるかも」とおっしゃってましたが、口ぶりからしてまんざらジョークでもなさそうな…

「インパクトがある個展にしたい」と抱負を語った村上さん。
「もののけ」がテーマということで、京都の暗部なども表現されるかもしれませんね。
今から開催が待ち遠しい…

「村上隆 もののけ 京都」は、2024年2月3日(土)より開催。9月1日(日)までの異例の長期開催となります。
国内ではもしかしたら最後になるかもしれません!貴重な機会をお見逃しなく。

京都市美術館開館90周年記念展「村上隆 もののけ 京都」
会期/2024年2月3日(土)〜9月1日(日)
開館時間/10:00〜18:00(最終入場は17:30まで)
休館日/月曜(祝日の場合は開館)
会場/京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
   京都市左京区岡崎円勝寺町124
観覧料/一般 2,200円、大学・専門学校生 1,500円
    高校生 1,000円、中学生以下 無料
問い合わせ/075-771-4334(京都市京セラ美術館)
Webサイトはこちら

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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