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【京都市東山区】三条大橋がリニューアルして京都らしいデザインに 新しく美しくなりました

くまライター(京都市)

三条大橋は鴨川にかかる橋の中で木製の欄干が残る、京都を代表する橋です。
この三条大橋が2023年末にリニューアルして、美しく生まれ変わったのをご存知ですか?

京都の長い歴史を受け継ぐ三条大橋

三条大橋が架けられたのは室町時代。1589年には豊臣秀吉の命によって石柱の橋に改修されました。

江戸時代には五街道のひとつである東海道五十三次の西の起点となりました。その後、何度か架け替えられ、現在の橋は1950年(昭和25年)に架けられたものです。

欄干につけられる擬宝珠(ぎぼし)は再利用されており「豊臣」や「天正」といった文字が刻まれています。また、西側から2つめの擬宝珠には池田屋事件でついたといわれる刀傷が残っています。

橋の東側には駅伝発祥の地であることを示す「駅伝の碑」、三条の待ち合わせ場所として有名な「土下座像(高山彦九郎像)」、西側には東海道五十三次の始点であることを示す「弥次喜多像」が設置されており、歴史を感じますね。

駅伝の碑。
駅伝の碑。

“土下座像”こと高山彦九郎像。土下座をしてるわけではないのですが。
“土下座像”こと高山彦九郎像。土下座をしてるわけではないのですが。

弥次喜多像。とぼけた表情に味がありますな。
弥次喜多像。とぼけた表情に味がありますな。

京都らしく、美しく生まれ変わりました

2023年12月に行われた今回の補修・修景工事では「みやびで京都らしい橋」をコンセプトに、文化首都・京都にふさわしく、景観に調和したデザインにリニューアルされました。

そういえば全体的に綺麗に、明るくなったような…

欄干には市内産の木材「みやこ杣木」を使用。車道と歩道との間の柵には和柄の麻の葉模様が採用されています。

歩道の舗装には市松模様を採用。腐食を防ぐための「埋め木」には、一見ハート型の「猪目」やひし形が採用され、遊び心のあるデザインとなりました。

この埋め木を探すのも楽しそう。自分は見つけることができませんでしたが…

長い歴史が刻まれた擬宝珠は今回も再利用されています。

今回のリニューアルによって、より京都らしく、美しく生まれ変わった三条大橋。車で通るだけでは「なんだか白っぽくなったな」と思うだけでなかなか変化に気づけないので、ぜひ歩いてみることをおすすめします。

1月16日(火)からは欄干の夜間ライトアップが始まりますよ!

橋が美しくなり、鴨川の風景もより美しくなったように感じたのでした。
橋が美しくなり、鴨川の風景もより美しくなったように感じたのでした。

三条大橋
住所/京都市東山区大橋町
電話/075-222-3561(橋りょう健全推進課)

ライター(京都市)

大阪生まれの大阪育ち、京都在住のライター・DTPデザイナー・イラストレーターです。京都の情報誌を経てフリーランスになりました。よろしゅうおたのもうします。

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