【倉敷市】高さ80センチの雛人形も!旧家に残る珍しいお雛様を見に行きました
3月3日のひな祭りが近づいてきましたね。倉敷市児島地区にある「旧野﨑家住宅」で今年もお雛様が飾られているので見に行きました。
旧野﨑家住宅とは
簡単に、旧野﨑家住宅を説明します。公式HPから引用すると、
とのこと。
敷地面積が約3000坪もあり、立派な6棟の土蔵が立ち並ぶようすは圧巻です。いかに野﨑家が事業で財を成したかが分かりますね。
建物は、平成18年に国の重要文化財建造物に指定されました。
大切に保存されている雛人形
旧野﨑家住宅で大切に保存されている雛人形をお披露目する「野﨑家のお雛様展」が開かれているので行きました。
現代はさまざまな雛人形があるなぁと思っていたのですが、歴史あるものでも種類が豊富だと分かります。
享保雛
大きな享保雛(きょうほうびな)は驚くほどの大きさです。高さ80センチほどはあるでしょうか。着物が布団のように分厚くないですか?
「お顔は下から見上げて下さい。ほほえんでいます」との案内板どおり下から見上げました。ほほえんでいますね。
お内裏様のほうは顔に少しひびが入っているのですが、これは直せないんだそうです。理由は人形が作られた時代(江戸後期か明治初め頃)に採れた貝と今のものと色が異なるからだとか。貝殻の粉を使って塗っているんですね。
古今雛
明治23年に作られた古今雛(こきんびな)。こちらもビッグサイズです。長い袖は倉敷やその周辺の特有のものなんだそうです。
正面から見ると立派ですが、実は背中側は簡素なため別名「見栄っ張り雛」とも呼ばれているんですって。
明治天皇雛
明治天皇と皇后さまの雛人形もあります。
明治天皇は洋装なんですね。さらに椅子に座っているのも珍しくないですか?
雛道具
写真では大きさが伝わりにくいですが、非常に小さな雛道具なんです。並べるだけでも苦労しそうなほどの小ささ。作るとなると…高度な技術がいりそうな気がします。
実は、筆者はミニチュアのものが大好き。雛人形より(ごめんなさい)こちらの道具がかわいくて仕方ありませんでした。個人的に脇役にしたくないですね。
雛めぐりイベントが始まります
例年、旧野﨑家住宅では倉敷市内全体で開催される「倉敷雛めぐり」に先駆けてお雛様の展示をします。倉敷雛めぐりでは市内各地の公共施設や商店などにお雛様が飾られますよ。
倉敷雛めぐりに合わせて旧野﨑家住宅の別邸「迨暇堂(たいかどう)」では「おひな同窓会」という、100畳にずらりと雛人形を飾ることをします。
▼倉敷雛めぐりのチラシ
旧家自慢の雛人形を見に行きませんか
珍しい雛人形がそろう旧野﨑家住宅。非常に保存状態もよく、見応えがあります。
なぜきれいな状態というと、保存管理をしていたのが番頭だったからだそうです。家族管理ならもしかすると荒く扱い、最悪捨てたかもしれませんね。財力がある野﨑家だから今に残るのでしょうね。気になった方は見に行ってみては。
<詳細情報>
野﨑家のお雛様展
住所 :岡山県倉敷市児島味野1-11-19
電話 :086-472-2001
開催期間:2023年2月1日(水)~4月9日(日)
休館日 :月曜日、但し2月27日(月)・3月6日(月)は開館
料金 :大人500円、小中学生300円、土日祝は高校生まで無料
駐車場 :あり
URL :公式HP
<詳細情報>
倉敷雛めぐり(おひな同窓会含む)
開催場所 :岡山県倉敷市内
電話 :086-421-0224(倉敷雛めぐり実行委員会)
開催期間:2023年2月25日(土)~3月12日(日)
URL :公式HP