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【倉敷市】3/26まで入館無料。お城のような豪邸が一般公開!

倉敷そだち地域情報発信クリエイター(倉敷市)

地元紙やニュースで、実業家の旧邸宅が一般公開されると知りました。倉敷市に新たな文化施設の誕生です。3月中の土日は無料公開されると聞きつけ、「旧中山家住宅」へ行ってきました。

建てた人物

豪邸がある場所は倉敷市連島町。明治の半ばから昭和の中頃に活躍した地元出身の実業家 中山説太郎(1873~1961年)が建てました。中山説太郎は久原工業(現・ENEOS)や日魯漁業(現・マルハニチロ)の専務などを歴任している人物です。

水島コンビナートへの企業誘致にも関わっているそうで、「すごい」の一言では足りない方のよう。

恐らく中山説太郎の像。写真を見る限りそっくりなので合っている…はず
恐らく中山説太郎の像。写真を見る限りそっくりなので合っている…はず

彼は母の「お城みたいな家に住んでみたい」との願いを聞き入れて建てたんだそう。その願いを実現するだけの財力があるから驚き。それも説太郎が38歳の時に建て始めたんですって。

敷地内の様子

建物は1919年に竣工し、2018年には国の登録有形文化財に登録されました。

石垣

敷地内に入る前に目に飛び込んでくるのが高くそびえ立つ石垣。高さは10mもあるんですって。

大阪城の石垣に倣って施工されました
大阪城の石垣に倣って施工されました

長屋門

木造二階建ての長屋門にもびっくり。門が二階建てって…どんだけよ。

間口は27mに及びます

主屋

8年かけて建てられた主屋。こちらも二階建てです。

広い。とにかく広い。もうこの建物だけですごいって分かります。

整備された日本庭園も美しい。

さて、渡り廊下を通りましょう。

渡り廊下を主屋側から見た様子
渡り廊下を主屋側から見た様子

離れ

1階には炉がありました。

2階からは水島を一望できます。

比較的大きな2階は、収納に利用していたと推測されているようです。

外蔵

立派な蔵が2棟、敷地の北西の位置にあります。

写真左が中蔵、右が米蔵
写真左が中蔵、右が米蔵

蔵の北側には竹林があり、水はけや湿気防止のため高床の造りに。高床の基礎は丈夫で長持ちする連島石を、外階段は北木島の石が用いられています。

庭も広い。回遊式の日本庭園です。

かつては裏庭の貯水池から引いた水が庭園内を流れていたそうです。

倉敷の新しい文化施設へ足を運びませんか

広い敷地には他にも井戸や祠、小さな建物などがありました。どんだけお金かけたんだろ…と思わずにいられませんでした。豪邸とはこのことですね。

建物の公開は土日祝日です。3月までは無料、つまり3月26日(日)まではとてもお得に入れますよ。お城のような豪邸を見に行ってはいかがでしょうか。

<詳細情報>
旧中山家住宅
住所   :岡山県倉敷市連島町西之浦2955
電話   :(仮)090-6839-7737(旧中山家住宅保存会)
開館時間:10:00~16:00
開館曜日:土・日曜日、祝日
料金(4/1より):大人500円、小中学生300円、未就学児無料
駐車場 :あり
URL   :公式HP

地域情報発信クリエイター(倉敷市)

地域コミュニティWebメディア「倉敷とことこ」ライター。 倉敷市在住、生粋の倉敷人です。メジャーからマイナーな情報まで、倉敷市の魅力をしっかりお伝えします。趣味は食べ歩きと旅行。大好きな愛犬と倉敷をめぐることも。

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