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【神戸市垂水区】愛徳坂を上った先に素敵なカフェが!グルテンフリーのパン「Luna Piena」

くりあんぱん神戸の日常系webライター(神戸市)

垂水区星陵台にある「Luna Piena(ルーナ ピエナ)」をご紹介します。皆様ご存知の通り、神戸は山と海に挟まれた「坂の町」。他地域の方が思わずギョッとするような急勾配の坂が、日常生活圏内に普通に存在します。気候に恵まれた今の季節のうちに、神戸らしい「急な坂」を歩いて運動したい…そんな経緯で市内でも屈指の急勾配を誇る、通称「愛徳坂」を訪れた所、坂を上ったご褒美にグルテンフリーのパンとカフェが楽しめる、素敵なパン屋「Luna Piena」と巡り合うことができました。

Luna Piena | グルテンフリーの星陵台のお店

「Luna Piena」は国産の原材料を厳選し、米粉・甜菜糖・米油・食塩・酵母だけで作ったグルテンフリーのパンが特徴です。小麦・卵・乳製品・添加物を使用していないので安心して食べられる、カラダにとても優しいパンを楽しむことができます。

東南アジア風のインテリアで統一された、落ち着いた店内です。

米粉で作られた食パンや各種スチームパン、クッキーが並んでいます。

スープセット(1000円)を注文しました。少し遅い時間のランチにぴったりのボリューム感。テーブルに出して頂いた瞬間、目の冴えるような爽やかな香りがしました! メニューは週替わりで、詳細はInstagramでチェックする事ができます。

Instagram: @lunapiena.shop

「酒粕と豆乳のかぼちゃスープ」です。南瓜、人参、牛蒡、椎茸、舞茸、エノキ、葱、蒟蒻、鶏むね肉と、めっちゃ具だくさん! とても濃厚で、お野菜メインのスープとは思えない程の食べごたえです。

豆乳ヨーグルトとサラダです。
豆乳ヨーグルトには自家製のジャムと甘酒がトッピングされていて、その日のタイミングで内容が変わります。この日は「ベリージャム」と「小豆の甘酒」でした。よくかき混ぜて口に含むと、豆乳ヨーグルトのコクがグッと増して、クリームチーズ並みの濃厚な味わいへと変わります。
サラダにかかっているのはミックスハーブの粉末です。提供時に感じた爽やかな香りの正体はこれでした。味付けはシンプルに、米油とお塩のみ。野菜の甘さが引き立つ、後引くおいしさです。

「Luna Piena」看板メニュー「米粉パン」。予想をはるかに超える、まるで絹ごし豆腐のようなきめの細かさです! 断面に光を感じる程つやのある食パンを生まれて初めて見ました。食感はもっちもちのふわっふわで、耳までなめらかな舌触り。噛めば噛むほどコクと甘味が出てきます。「しっかり噛み締める系のパンが食べたいけど固いのはちょっと…」「腹持ちの良いパンが欲しい」という方に特にお勧めしたい逸品です。

写真左はテイクアウトの「米粉パン(800円)」。持ち帰る際、丁寧に「おいしく食べる方法」や「保管方法」等を伝えて下さいます。開封するとラップでぴったり包まれていて、おいしさを保つ為の心遣いを感じました。
写真右は「ガトーショコラ(500円)」。小麦粉・卵・乳製品いずれも未使用にも関わらず、しっとり重厚感ある仕上がりです。南瓜や蜂蜜を使用する等の工夫でこの食感を出しているのだそう。要予約商品なので、ティータイムに食べたい場合は当日朝一番まで、それより早い時間をご希望の場合は前日までに事前連絡をして下さいね。

オーナーは、物静かで芯から実直な方。お子様の小麦アレルギー発症をきっかけに、経緯を経てオープンした「Luna Piena」には、同じ志向を持つ方々が自然と集まり、愛されるお店として続いています。オーナーご自身も、大量の小麦に触れる仕事をしていた頃と比べて体調が良くなったとの事。そんな話を丁寧に言葉を紡ぎながら静かに語る姿や、合間に浮かぶ控え目な笑顔が印象的でした。

静かに時が流れる店内で、いつしか「米と豆の底力と相乗効果」について思いを巡らせていました。
スープセットは、見た目に反し食後のずっしりした満足感があり、「米と豆を組み合わせると持久力系のエネルギー源になる」という事を実感しました。14時台に食べて帰宅後、20時半過ぎに晩ご飯を食べ始める時にも「まだ食べなくても大丈夫だけどな」と感じる程の腹持ちでした。
豆乳ヨーグルトと甘酒の組み合わせからは「旨味の相乗効果」を感じました。「豆乳ヨーグルト」も「甘酒」もそれぞれコクや甘味はありますが、2つを組み合わせる事で各段にアップし立体的な味わいになっていました。「お出汁を取るとき鰹と昆布を使う」といった日本の伝統食に通じるものがあるのかもしれません。


お米と豆類は、どちらも昔から日本の生活と歴史を支えてきた食材です。「身体に合う、食べてしっくりくる」感覚を得たい、より健康的な食品を取り入れたいという方は、ぜひ「Luna Piena」のパンや食事を味わってみてくださいね。

余談:「愛徳坂」の勾配、やはり周囲と比べて段違いです。「ジェットコースター並みの『ちょっと上がってドーン!』」「一目見たら分かる、明らかに異常事態」「初めて見た時思わず笑いが出たわ」などと、ちょっぴり「いじり口調」で語られながら地域の方々から親しまれています。私は体を動かしたくて愛徳坂を徒歩で上り下りしましたが、お店の駐車場とバス停がそれぞれ徒歩1分の場所にありますので、アクセスの良さをお求めの方も安心して「Luna Piena」を訪れてくださいね。

●Luna Piena (ルーナ ピエナ)●
Luna Piena | グルテンフリーの星陵台のお店
〒655-0038 兵庫県神戸市垂水区星陵台1丁目1−13
TEL  070-8553-3438
営業時間 10:00~19:00 ※パンがなくなり次第終業
定休日 なし
Instagram: @lunapiena.shop

神戸の日常系webライター(神戸市)

神戸でささやかに暮らしている一市民。大好きな町神戸の魅力を、心地よい日常から拾い上げて大切にお届けしていきます。記事を通して皆様と「わくわく」「ほっこり」な気持ちを分かち合えたら嬉しいです。よろしくお願いします!

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