こんにちは。地域情報Webライターのクリア水です。

博多駅といえば日に40万人が訪れる誰もが知る九州の玄関口。いつもたくさんの人で賑わっています。その地下街の一角に、まるでエアポケットのように静かめな場所があるのをご存知ですか？↓こんな雰囲気です。

この先にまさに隠れ家というにはピッタリのすごくいい雰囲気の喫茶店があるんです。

その名も「カフェ　ミエル」！

入り口はこんな感じです↓

中に入ったら、昭和にタイムスリップしたみたいな、レトロないい雰囲気。

壁には石が埋め込んでありますよ↑

天井からは年代物のシャンデリアが↓

カフェ ミエルは2013年オープンですが、この場所は福岡で有名な「シャポー」が40年間以上喫茶店をしていた場所なんです。シャポーの店主さんが年齢で引退される時に、「40年かけて、昭和の時代から綿々と作り上げた、このなんともいえないこの雰囲気は時間が作った財産だ！」と、カフェ ミエルのオーナーがこの場所をそのまま引き継いだんですって。

この雰囲気は作ろうと思って作れるものではないですね。

飾り棚もいい味を出しています↓

そして、「カフェ ミエル」は、雰囲気がいいだけじゃないんですよ。コーヒーに対するこだわりがすごいんです。店名の「カフェ ミエル」は実は「ハニーコーヒー」をスペイン語に訳したものです。そうです、このお店はあの「ハニー珈琲」が経営しているんです。

ハニー珈琲のコンセプトは「感動するほど美味しい珈琲をお届けする」です。世界各国の生産者と「共に良いコーヒーを作る」という信頼関係を持って、生産者の元に赴いて直接豆を買い付けているんです。とことん豆の品質にこだわっているお店です。

では人気メニューのホットサンドをいただきましょう。

◆ホットサンド　ハーフサイズ　750円

↑ハーフサイズでこの量です。ハーフじゃないサイズだとパンがこれの2倍です。

ホットサンドは次の6種類から選べます。

・マスタードエッグサンド

・のりチーズサンド

・ピザソースチーズサンド

・ピーナッツバターサンド

・ハムチーズサンド

・チリコンカンサンド

私は、のりチーズサンドを選びました。

チーズとのりがこんなにパンに合うなんて。パンは薄くてカリカリ、中はチーズがとろけてのりとの相性バツグン。耳までカリカリで、一番人気というのはよくわかります。とっても美味しかったです。

◆コーヒー　カルモ　エステート　ホットサンドとセットで650円

コーヒーの詳しい紹介カードがついてきます。コーヒー愛が溢れていますね。

さすがはこだわり抜いたコーヒー。爽やかでとっても美味しい！

普段ブラックコーヒーが苦手な方も、このコーヒーならブラックでもいけます。豆そのもののおいしさを実感できますよ。

それにカップは香蘭社製。優雅ですね。後ろのピッチャーにおかわりが入っています。二杯飲めるので、とってもお得です。

ハニー珈琲のコーヒー豆に対するこだわりはすごいんです。2001年からスペシャルティコーヒーの販売を始めたそうです。（福岡では初）スペシャルティコーヒーというのは「純粋に味だけで評価されたコーヒー」のこと。当時は日本ではスペシャルティコーヒーを手に入れる手段はなかったそうなんです。ブラジルの農場から買い付けていたんですって。そして、焙煎はイタリア製とドイツ製の焙煎機を、豆の種類によって分けて焙煎しているそうですよ。

古き良き、時間が作ったレトロな雰囲気の喫茶店で、コーヒーは最新型のスペシャルティコーヒーをいただくことができるなんて、昔と今のいいとこ取りで最高の組み合わせですね。

レトロな器具もいい味を出していますよね。

店の雰囲気もコーヒーもホットサンドも最高ですが、もう一つ最高のものがありました。それは店員さん達です。

店員さん達は、放っておいて欲しい人はいい具合に放っておいてくれます。そして、話したい感じの人には楽しく会話してくれます。お客さん達は、それぞれのちょうどいい感じでリラックスしていました。この絶妙感、いいな〜と思いながら私もちょうどいい感じにリラックスして過ごしました。コーヒーのアドバイスもしてくれますよ。

店員さんとお話しする中で、「カフェ　ミエル」の誕生について聞いたら「これを読んでください！」と、「月刊ハニー」という手作り新聞みたいなものを渡してくれました。そこからお店の誕生秘話などを参考にさせていただいています。

博多駅付近を通りかかった時は、古き良き昭和の喫茶店でゆったりした時間が流れる「カフェミエル」にぜひ足を運んでみてくださいね。