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【精鋭シェフの料理とワイン】東京・港区のホテルで開業5周年記念のサステナブルなディナーを実食レポ

くろにゃんホテルが好きなグルメライター

東京都港区芝浦にある遊び心あるデザインとインスピレーションを刺激するアートに出逢える最上級ライフスタイルホテル「プルマン 東京田町」にて、開業5周年記念のサステナブルなディナーをいただきました。素晴らしい内容なのでぜひチェックしてください。

プルマン 東京田町

「プルマン 東京田町」は、フランスのパリに本拠を置くACCOR(アコー)グループのプレミアムブランド「プルマン」の日本初のホテルで、2018年10月1日にオープンしました。JR田町駅からデッキで直結、徒歩2分のところにあります。

歌舞く(かぶく)をコンセプトにした、和と洋が調和したモダンなアートやインテリア。ラグジュアリーで快適な滞在が楽しめるホテルです。

何度か行ったことがありますが、今回は2階にあるオールデイダイニング「KASA(カサ) 」で開業5周年記念のコース料理をいただきました。

KASA サステナブルコース

サステナブルな要素をたっぷり詰め込んだコース料理です。内容は以下の通り。こちらにワインを合わせて楽しみました。

・美深(びふか)キャビアとアオリイカ
・カリフラワーステーキ ヴィーガンココナッツカレー
・ホタテ貝のフィッシュアンドチップス サルサブラバス インカのめざめ
・ヴィクトリア州産 パスチャーフェッド オコーナーリブアイステーキ タスマニア産粒マスタード 雲丹バター おかひじきと昆布サラダ
・フォンダンショコラ 北海道産ミルクソルベ

美深キャビアとアオリイカ

「美深キャビア」は、北海道の美深町にてチョウザメの飼育を行い38年にもわたる研鑽を積んで開発された国産キャビアです。

色は少し薄めでフレッシュな印象。通常よりもずっと少ない塩分濃度で(3%)キャビアを堪能できるので、キャビア本来の”まろやかなコク”を感じました。

アオリイカと黒白のコントラストが美しくてきらびやかなアミューズ。オリーブオイルとオレンジジュース、ライムの皮をまとってさわやかに仕上げてありました。

【シャンパン】フランス ルイナール シャンパーニュ ブラン ド ブラン セカンドスキン

細やかな泡を放つシャンパン「ルイナール」との相性は最高!

このボトルは見慣れませんが何でしょう?「セカンドスキン」というルイナールが2年以上の研究期間を経て開発したギフトパッケージだそうです。天然木質繊維でできた100%リサイクル可能な素材が使用され、従来のギフトボックスより9倍軽く、二酸化炭素排出量を60%も削減することでSDGsに貢献しているのです。

カリフラワーステーキ ヴィーガンココナッツカレー

前菜は、カリフラワーをさっくりと鉄板で焼いたものに、豆とココナッツミルクの動物性食品を使わないカレー。サクサクとした食感とエキゾチックな味わいにうっとり。レンコンピクルス添え。

【白ワイン】ニュージーランド シャングリ・ラ ソーヴィニヨンブラン

海藻を肥料にして育てられたオーガニックなぶどうからできた白ワインをペアリング。フルーティーでマイルドで、そしてスパイシー。カリフラワーのカレーにぴったりでした。

ホタテ貝のフィッシュアンドチップス サルサブラバス インカのめざめ

ビール入りのさっくりとした衣に包まれたホタテ貝と、有機認証のインカのめざめ(じゃがいも)をサルサソースで味わいました。エストラゴン(ハーブ)がアクセント。

【白ワイン】フランス ジェラール・ベルトラン プリマ・ナチュール シャルドネ

亜硫酸塩を使わないオーガニックワインのヴィーガンワインです。無添加なのがうれしい。また柑橘の香りでかすかに微炭酸なのも好み。

ヴィクトリア州産 パスチャーフェッド オコーナーリブアイステーキ タスマニア産粒マスタード 雲丹バター おかひじきと昆布サラダ

メイン料理はオージーのグラスフェッドビーフ(牧草牛)。放牧でのびのび育った牛の肉質はしなやかでジューシー。うにバターでいただくなんて最高でしょう?

おかひじき、クレソン、フォンドボーがベースのタスマニアマスタードのソースも良い感じのハーモニーを醸(かも)し出していました。

【赤ワイン】フランス ジェラール・ベルトラン プリマ・ナチュール シラー

白ワインと同じブランドのシラーをペアリング。シラーの樽のニュアンスが好きです。余韻に酔いしれて…デザートへ。

フォンダンショコラ 北海道産ミルクソルベ

デザートはフォンダンショコラに、ミルクのロスを削減という観点から作られたジェラート。チョコレートは幼児労働に頼らないカカオ栽培地のものが使われています。

【カクテル】滋賀 クラフトジン REVIVE from NINJA

飲み頃を過ぎてしまった日本酒を再生させたジン「REVIVE from NINJA」に、ロス削減としてホテルが余剰赤ワインから作った赤ワインシロップを合わせたカクテルをペアリング。ワインのロス削減としてサングリアなども作られているそうです。

フォンダンショコラは、サックリとトロリの両方でチョコレートを楽しめました。アフターはミルクティを。

おわりに

ヴェルガモットの香りのおしぼりもステキでした。
ヴェルガモットの香りのおしぼりもステキでした。

いかがでしたか?サステナブルな観点で生産された食材を使い、ペアリングのお酒も意義深い、すばらしいコース料理だと思われませんか?

フェアの最終日に伺ったため、ご紹介も今になり、現在このコースを食べることはできませんが、レストラン「KASA」では引き続きサステナブルなメニューを提供されているとのこと。

シェフは外国の方かと感じましたが、国際経験の豊かな日本人なのだそうです。味わいも志も、このようにすばらしいレストランだったのですね。

ランチもやっていますので、気になる方はぜひ行ってみてください!

レストラン「KASA」
東京都港区芝浦3-1-21
プルマン 東京田町2F
03-6053-8655(レストラン予約 10:00~22:00)
公式ページ(外部リンク)

ホテルが好きなグルメライター

ラグジュアリーで非日常な空間が好き。関西と東京の2拠点生活。地方や海外へも身軽に出かけます。ホテルステイや食べ歩きを20年以上続けていて、ブログ「くろにゃんの孤高のグルメ旅」を運営。またインスタグラムなどのSNSでも日々の活動を発信しています。ホテルとグルメに関することをメインにさまざまな情報をお伝えします。好みの合う方は、ぜひフォローしてくださいね!

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