2024年3月6日（水）、表参道ヒルズにすごいレストランがオープンしました！フランス料理界で活躍する吉田能（よしだたかし）氏の新たな試みとして誕生したイタリアンダイニング「SPICA（スピカ）」。

オープン前の試食会にて、おすすめのお料理をコース仕立てでいただいたのですが、既成概念を覆す味わいに感動しました。ぜひ記事をご覧ください。

吉田能（よしだたかし）シェフについて

吉田能シェフは、国内外で研鑽を積んだ実力派で、ミシュラン東京2024にて「セレクテッドレストラン」に選出された8席のみのカウンターフレンチ「CIRPAS（サーパス）」で活躍中。

さらにSNSでは「George ジョージ」の名にて、簡単な家庭料理から本格的なフランス料理まで幅広く配信中。そのフォロワー総数は約190万人というからすごい！

「SPICA」では、動画で発信したメニュー、あるいはそれをさらに進化させフレンチやエスニックのエッセンスを加えた料理にして、彼にしかできない食の世界を楽しませてくれます。

代表的なメニューをご紹介

雲丹（うに）と季節野菜のパンナコッタ

うにの殻に、濃厚なニンジンのパンナコッタ、コンソメジュレ、たっぷりの生うにをのせて、そのビジュアルはまるでむきたての生うにのよう。

スプーンでイッキにすくって堪能。北海道産の塩水うにがとろける～。ディナーコースの一品です。

七種野菜のテリーヌ

シチリアの伝統料理「カルボナード（カポナータ）」を、イタリアのデザート「ズコットケーキ」へのオマージュを込めて創られたテリーヌ。

グリル野菜の香ばしさ、水気を取ってうまみを濃縮させたトマト、オリーブなどで作られたタプナード。アーティスティックな見た目だけど味わいは安定のイタリアン。

添えてあるバジル風味のフロマージュブラン（チーズ）もイイ！

普通にはもどれないミントのジェノベーゼ

ジェノベーゼのバジルをミントに置き換えて、カシューナッツと合わせた味わいがすごい。天才的！

ミントなのにスースーしない（笑）カシューナッツの粒感とレモンの風味にてクセになるおいしさ。確かにこれを食べると普通のジェノベーゼが物足りなくなるかも？

シェフが辿（たど）り着いた圧巻の仔羊バーグ

ラムに牛脂を合わせて豚の網脂で整え、ラムチョップの姿に構築されたラムハンバーグ。

ふわっと柔らかくお肉の旨味もしっかり味わえました。シャリアピンソースには仔羊のジュ（焼き汁）、しょうゆを隠し味に加えたそうです。

付け合わせのメークインのオーブン焼きの芋の甘さがハンバーグの塩味にマッチしていました。

記憶に残る〆の一皿 〆の濃厚ビスクリゾット

渡りがにのうま味と塩味、パルメジャーノチーズのみで塩を使っていない甲殻類のソースを、イタリア産の1年熟成のカルナローリ（米）がたっぷり吸って最高！

確かに記憶に残るわな、とメニューの名付けにも納得。ディナーコースのみで提供されるのですが必食の逸品。

ティラミス

トスカーナのマンマ直伝レシピで作られるティラミスは、たまごの濃厚さとマルサラ酒の香るリッチなる味わい。

ハッキリ言って巷（ちまた）のティラミスの味はピンキリな中、こちらはとてもおいしくておすすめ。

まだまだ食べてみたい逸品がずらり

「限界を超えた反則のガーリックシュリンプ」や「最高峰の芋料理フライドポテトの新しい形」など、メニュー名を見てオーダーせずにはいられない逸品ぞろいです。

ビジュアルも楽しいですよね！

ソムリエ厳選ワインとシグネチャーカクテル

「CIRPAS（サーパス）」にて吉田シェフの右腕としても活躍されているソムリエの古内将道（ふるうちまさみち）氏によるセレクトワインの中から、SPICAカラーのエチケットの赤ワインと共に楽しみました。

また、シグネチャーカクテルである「南仏野菜のスピカモヒート」は、アーティチョーク（野菜）のお酒「シナール」にグリルしたズッキーニを漬け込むなどした、心地よくビターな味わい。一口飲むと海外リゾートの風景がバーンと浮かびました。

おわりに

いかがでしたか？

イタリアンにフレンチやそのほかのエッセンスが加わったジャンルレスなお料理は、一皿食べるとすっかりシェフのファンになってしまう。そんな味。

ステキすぎて全メニュー食べてみたくなります。

吉田シェフによると、"友人シェフを自宅に招いてもてなすお料理"のイメージだそうで、SNS動画を視聴したことのある方にはその場面が浮かぶことでしょうね。

ランチコースは3,500円～、ディナーコースは5,500円。平日限定でサラダブッフェつきのパスタランチ2,500円とリーズナブルな価格設定で、アラカルトでも楽しめます。

気になる方はぜひ行ってみてください。

取材協力：SPICA