「クリソとレスカね」と注文を受けるシーンを見ると、自然と頬がゆるみます。令和5年の今、この略称を知っている人は多いのか少ないのか……。

今回は、昭和の喫茶店に迷い込んだような気分を味わえる純喫茶「ジャマイカ」さんをご紹介します。

レトロでディープな世界観を楽しめる純喫茶

「ジャマイカ」は大阪駅前第2ビルのB2Fにある喫茶店です。
大阪駅前ビルには長くつづくお店がたくさんありますが、その中でも一際レトロな外観なのではないでしょうか。

店内は重厚感がある個性的な空間。ピンクの電話が使われていて、これもまたいい味出てます。音楽は流れておらず、ソーサーにスプーンを置く音やオーダーを通す声などがよく聞こえてきます。それが心地良いのです。都会のど真ん中にありながら、静かにくつろげる隠れ家のような場所だと思います。

最近はInstagramで話題のようで、純喫茶にしては珍しいくらいに若いお客さんが多いです。そして、クリソ(クリームソーダ 430円)を飲んでいるお客さんが目立ちます。

クリームソーダの緑色が、このお店の雰囲気にとっても合うんです。

昔ながらの喫茶店メニューがとっても安い

「ジャマイカ」には王道の喫茶店メニューが揃っていて、どれもがびっくりするほど安いです。お値段にも昭和らしさが残っています。

名物のオムライス(430円)はふんわりしていて、シンプルながら懐かしい味。
気軽に食べに寄りたくなります。

食後にコーヒーフロート(450円)を飲むのが好きでして……。
アイスクリームのまわりにはクリームがのっていて、デザート感があります。

ちなみに筆者はウェイトレスを務める女性のお言葉にいつも癒やされており、気づくと通いたくなる理由の一つになっていました。

初めてミックスジュースを注文したときには、「おいしいよー。みんな2杯3杯飲んでくよー」と言いながら提供してもらいました。みんなビールのようにお代わりしている？？と少々疑いましたが、帰り道には2杯3杯飲まなかったことを悔やみました。それくらい美味しいミックスジュース(400円)はこちらです。

なんらかの会話の中で「うしも喜ぶうっしっし」と言ってもらったことも忘れられません。
つまり、面白くて心がほっこりするんです。喫茶店でのこういうひとときって、やっぱり良いですね。

昭和の喫茶店にタイムスリップしたような空間と心が温まるメニューと接客が「ジャマイカ」にあります。いつまでも元気に続いてほしいお店です。