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【練習せずに活躍!?】活躍出来るバッターになるための3つのステップを解説!

くっつーのマジバチTV株式会社GIANT KILLING代表取締役

「活躍できる選手になるためには誰よりも練習しなければならない」この言葉は野球だけにとどまらず、どのスポーツにおいてもよく聞くことのある言葉です。

確かに練習をしなければ成長の可能性はグンと下がります。しかし、野球の世界には人一倍練習を重ねていないと自分で断言していながらも、毎年一定以上の結果を残して活躍し続けた選手が存在します。

過去に20年以上プロ野球選手としてプレーしていた石井一久氏(現:東北楽天ゴールデンイーグルス監督)も、昔は「練習嫌い」を自分で公言している選手の一人でした。

では、練習を好まない選手たちはどうして長年もの間選手として活躍し続けることができたのでしょうか。

この記事では、実際に試合で活躍する選手になるための最短かつ必要不可欠なステップについてを詳しく解説します。

頭を使ってやらない練習に意味はない

野球を含む全てのスポーツにおいて「練習せずに活躍する選手」や「練習してもなかなか活躍できない選手」は存在します。しかし、「練習も思考もせずに活躍する選手」は存在しません。

更に「思考する選手」は常に自分の現在地を把握し、次の目標を立て、それに向かって努力する道のりを自分で考える能力に長けています。正しい思考をしてこそ次のステップを理解することができ、そこから初めて練習の目的や意味を見出しているのが事実です。

野球においての「思考」は「練習」の意味を決める要素と言っても過言ではありません。こからは、練習に意味を持たせるための思考のポイントを解説します。

活躍する選手になるための思考のポイント①目標を明確にする

試合で活躍できる選手になるための一つ目のポイントは、「自分はどんなバッターになりたいのか」の目標を明確にすることです。

このステップでは具体的な数値などを深く考える必要はありません。考え方は以下のようにシンプルで良いので参考にしてみましょう。

・一発を期待できる長距離打者

・コンスタントにヒットを重ねる安打製造機

・チャンスに強いクラッチヒッター

自分の理想とするタイプのバッター像が決まれば、次は具体的な目標を決めるステップに入ります。

以下の段落も参考にしてくださいね。

活躍する選手になるための思考のポイント②理想のプロ野球選手/メジャーリーガーを決める

自分にとっての理想のバッター像が決まったら、次は「この選手のようになりたい」と明確な目標となる選手は誰なのかを考えてみましょう。

「好きな選手」ではなく「目標とする選手」を選ぶ時には、①で決めた理想のバッター像に見合った選手を選ぶことがポイントとなってきます。

現代のプロ野球では、一発を期待できる選手なら西武の山川穂高選手、安打製造機タイプなら中日の大島洋平選手、クラッチヒッターなら日本ハムの近藤健介選手などが良い例です。

また日本のプロ野球選手だけでなく、ベースボールの最高峰の舞台であるメジャーリーグの選手たちにも注目することで、バッティングについてのより広い視点を持ちやすくなります。

日本では見ることのできない規格外の長打力を誇るミゲル・カブレラ選手や、確実性とパワーを兼ね備えたマイク・トラウト選手など、有名な選手の動画などを参考にしてみるのも良いですね。

活躍する選手になるための思考のポイント③具体的な目標の数値を決める

「バッティングでどのような成績を残したいのか」を具体的な数値で決めることも、活躍できる選手になるために欠かせないステップです。

このステップでは自分の所属しているリーグの試合数や打席数などから逆算し、「◯割◯本◯打点」など具体的な数値の目標を立てることがポイントとなります。

具体的な目標を設定したら、次は自分の現状分析に移りましょう。

活躍する選手になるための思考のポイント④自分の現在地はどこなのかを把握する

自分の目指す具体的な目標が決まったら、次は現状からの逆算が大切です。自分の現在地を現在の成績などを踏まえて洗い出し、課題はどこにあるのかを見つけましょう。

自分の現在地から目標を達成するための課題を言語化し、道のりを可視化することで、次のステップへと成長するためのロードマップを作ることができるようになりますね。

現状を把握し、そこで発見した課題をまとめ、それの克服・改善に向けた計画を立てて努力することは仕事や勉強でも欠かせない流れです。この一連の流れを野球にもどんどん応用していきましょう。

活躍する選手になるためには"野球脳を鍛える"ことが欠かせない

試合で活躍する選手になるためには、練習以上に野球の思考力(野球脳)を鍛えることが欠かせません。

ここからは、実際に野球脳を鍛えるための3つの思考方法をそれぞれ解説します。

野球脳を鍛えるポイント①“なぜ”を5回考える

野球脳を鍛えるための一つ目のポイントは、現状自分がバッティングにおいて疑問を抱いていること全てにおいての「なぜ」を5回考えることです。

「なぜ」を5回考えることで、その疑問に対する答えを一時の感情や他人の意見の影響に左右されているもの、いないものなどを幅広く洗い出すことができるようになります。

バッティングにおいての疑問の答えが一つであることはほとんどありません。現状の自分のバッティングに不満や疑問がある方は、まずはそれら1つ1つに対しての「なぜ」を5回考えてみることから始めましょう。

野球脳を鍛えるポイント②自分と理想の選手を比較する

前段落で決めた自分の目標となる選手と自分自身を比較することも、野球脳を鍛えることに直結する重要なステップです。

ここで意識しておきたいのは目標選手とのフォームや身体の使い方など物理的な方面だけでなく、状況に応じたバッティングなどの頭の使い方を比較することです。

参考にしたいのが目標の選手のバッティングの特集など解説つきの動画。選手自身が自分のバッティングを客観視し、その観点や感想を言葉で表してくれています。

もし目標としている選手がこのような特集を出している場合、物理的なフォームに加えてチャンスでの気持ちの持ち方などを選手自身の言葉から読み取り、それを真似することから初めてみましょう。

野球脳を鍛えるポイント③自分のバッティングを説明する

「自分のバッティングを言語化して説明する」ことも、野球脳を鍛える上で欠かせない一つのステップです。

「自分のバッティングとは何なのか?」このアバウトな質問を言語化して答えられる人がどれくらいいるでしょうか。おそらく多くのバッターは事前に準備していないと答えられないでしょう。

この質問に対しての回答は端的かつシンプルで構いません。しかし、ここで答えた言葉を深掘りされた時にはその理由や経緯、そのために行っていることを解説できることが必要不可欠です。

自分のバッティングのを言語化して説明することは、アウトプット力の向上にも繋がります。まずは自分のバッティングの現状や日々取り組んでいる習慣などを言語化してみてはいかがでしょうか。

実戦での振り返り方

試合での1打席1打席を振り返る際にも、正しい振り返り方を理解しておくことが次の段階へと成長するために欠かせないステップです。

実践の振り返り方のポイントは大きく分けて二つあります。ここからは、これらの実践の振り返り方のポイントについてを解説します。

振り返りのポイント①テーマを一つ決める

打席の振り返り方の一つ目のポイントは、具体的なテーマを一つ決めることです。

1打席1打席のテーマを決めて打席に向かうことで、それぞれの打席で自分に求めることを頭で再認識できるようになる他、求められる役割を考える習慣が身につきやすくなります。

バッティングのテーマを作成した上で打席に臨み、そこで得られた結果を元に次のステップへと移っていきましょう。

振り返りのポイント②振り返りテンプレートを作成する

具体的なテーマを決めた上で一日練習や試合に臨んだあとは、自分のテンプレートを作成してその日のバッティングを振り返る習慣をつけることを心がけましょう。テンプレートの構文は、以下を参考にしてみてください。

日付 ◯打席目:◯点 理由:×× 改善点:△△△

バッティングの振り返りテンプレートを作ることで、日々の練習や試合の打席を振り返って分析する力が身につくだけでなく、長期的な自分のバッティングの変化や成長に気付きやすくなります。

まとめ

活躍する選手になるための思考や実践すべき習慣についてを解説しました。

バッティングにおいての正しい思考方法を身につけることは練習以上に大切なことであり、これが決まっていないと練習の本当の目的である「成長」へ繋げることはできません。

皆さんも日々行っている練習に意味を持たせ、バッターとして着実に成長するためにも、この記事で紹介したポイントを意識して日々の試合の1打席1打席に臨んでみてください。

株式会社GIANT KILLING代表取締役

慶應義塾高校→慶應義塾大学→トヨタ自動車。社会人野球の元トヨタ自動車硬式野球部の4番。都市対抗野球で満塁ホームランを放ったり個人賞で3冠(ベストナイン・ホームラン王・打点王)を受賞し社会人野球日本代表の経験。絶頂期に野球を辞め、新しい世界へステップアップ。野球オンラインサロンGIANT KILLING、パーソナル指導、社会人企業のコーチ、社会人野球盛り上げ隊と様々な活動をしサロンメンバーのバッティングを劇的に開花させてます!近々、本を出版予定です!!

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