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<メニューは3品のみ!>地下街に潜む完全会員制中華がディープすぎました。

きょん。カフェ・スイーツ専門ライター/フォトグラファー

南京町はもちろん、神戸には多くの中華料理を提供するお店が存在するのですが、完全紹介制中華料理店<蟲>はご存知でしょうか。2020年の夏にオープンしたこちらのお店は、誰かに伝えたくなるアングラな空気感、提供されるメニューはたった3品、という尖りに尖った独特な世界観に、紹介制というハードルをもろともしない人気と話題性を生んでいます

看板なんてないよ!
看板なんてないよ!

蟲があるのは、JR神戸線・元町駅の地下にある”有楽名店街”の中。神戸のことは割と熟知していると自負していたのですが、この地下街のことは初めて知りました。足を踏み入れる前から漂う、なかなかにディープな空気感。ドキドキしながら蟲を探してみるけど、なぜか見つからない。目印になるようなものがまるでないのです。一人だったらきっと最後まで見つけられなかっただろうなってほどにさりげなく、教えてもらってようやくたどり着いた世界は"超”独特でした。

まさに耳なし芳一の世界。
まさに耳なし芳一の世界。

伝わりますでしょうか、このアングラな雰囲気。壁一面所狭しと書かれたお経のような文字列。こんな世界観に触れられるのって蟲と耳なし芳一くらいですよきっと。でも不思議と落ち着くんですよね〜。メニューは先述の通り3品オンリー。詳細は下記に。

黒炒飯
黒炒飯

まずは唯一のご飯もの”黒炒飯”。ほの暗い空間にあえての黒炒飯を採用するあたり、さすがという一言に尽きます。つまり、"美味しそう”という情報が遮断された状態に近いわけで、視覚に左右されないほどの味わいが必要になるのです。一口食べた瞬間、気がつきました。自分のテンションが爆上がりしていることに…。ご飯一粒一粒から感じる絶妙な旨味は、複雑な味わいではないからこそ、ど直球に美味い。きっとどんな料理と食べても合いそう。

蒸し鶏
蒸し鶏

こちらは蒸し鶏。箸でそっと触れると、ホロホロと解ける絶妙なやわらかさ。鶏本来の旨味が強烈に引き出されてます。それでいて、いつまでも残るようなクドサはまったくない。"蟲だけに蒸し?"なんて安直な考えを持ってしまったことを心より反省。

毛沢東スペアリブ
毛沢東スペアリブ

"孤独のグルメ"にも登場した毛沢東スペアリブ。いかにも破壊力抜群な見た目だけど、肉の旨味と巧みなスパイス使いが生み出す相乗効果にすっかり虜。食べ方は至って簡単。ビニール手袋を両手にはめて豪快にかぶりつくのみ!手が汚れようが、口がべったべたになろうが、そんなことお構いなしに欲望のままいただきましょ!

唯一の目印はこの一文字だけ。
唯一の目印はこの一文字だけ。

肝心の利用方法ですが、一度会員の方に案内してもらうなどして入店すれば、その時点で会員になることができます。その際、LINEのIDを教えてもらえるので、以降LINEから予約するだけ。難しい手続き等は全くないため、機会がございましたら、ぜひアングラ中華の世界をご体験くださいませ!

店名:中華 蟲(むし)

住所:兵庫県神戸市中央区元町通2-10-2

HPはこちらを。https://646464.jp

Instagramアカウントはこちらをご覧ください。

カフェ・スイーツ専門ライター/フォトグラファー

カフェや喫茶店、時にはホテル。毎日のように、どこかでカフェ時間を過ごす日々をインスタグラムにて公開中。言葉で綴り、写真に切り取ることに加え、今後は“動画”というフィルターを通して、カフェの魅力を表現します。

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