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【前進するか、後退するかどっちがいい?】「学問のすすめ」で福沢諭吉が残した言葉

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今年から新紙幣に変わるのはご存じでしょうか。これまで1万円札、ないしはお金の象徴として扱われていた福沢諭吉も、もうすぐ引退です。

今回はそんな福沢諭吉が著書『学問のすすめ』で残した言葉についてご紹介いたします。「最近、いまいちやる気がでない」「自分の成長を感じられずに迷っている」人に読んでもらいたいです。

進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む

進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む

意味としては、
「進まない者は必ず後退し、退かない者は必ず前進する」です。

もっとわかりやすくすると、
「人は前進するか、後退するか、そのどちらかしかない」となります。

変化の多い時代。あなたが進むことを辞めてしまうと、相対的に後退してしまうだろう。と、諭吉は訴えているのです。いわゆる現状維持は退化ということでしょうか。

実は、実業家である松下幸之助さんやクリミア戦争時に活躍したイギリスの看護師ナイチンゲール「現状維持は後退の始まり」「進歩し続けない限りは、 後退していること」と言っていたようです。歴史に名前を残す数々の偉人が言うのであれば説得力が増しますね。

でも、行動すれば大丈夫

現状維持は退化。

少し強い言葉に感じます。ドキッとした人もいれば、グサッと辛い気持ちになった人もいるでしょう。

何も変われていない自分、成長できていない自分とは向き合いたくないものです。

また、人は変化することに不安を感じやすく、現状維持を好む傾向があると言われています。これは心理学で言われる現状維持バイアス。ただでさえ私たちは現状維持を好んでいるのに、それは退化の始まりだと言われると悲しくなりますね。

でも、もう一度福沢諭吉の言葉を見てみましょう。

進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む

後半部分、「退かざる者は必ず進む」とあります。つまり、あきらめずに行動し続けていれば、必ず前進するのです。

目には見えなくても、あなたが頑張っていることに対して行動できていれば大丈夫。ただ、どんな形であれ夢や目標だけは忘れずに動き続けたいですね。

歩みを止めないこと

もうすぐ季節の変わり目。今年こそは新しい自分になりたくて、次のステージに行きたくて努力している人も多いと思います。

一生懸命やっているからこそ、「今まで頑張ってきたから、もうこれでいいかも」と進むことを辞めたくなることもあります。でも、そんなときに福沢諭吉の言葉を少し思い出して欲しい。前進するか、後退するか、そのどちらかしかない。

あなたは前進する自分と後退する自分、どちらになりたいですか?

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