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上京区で隠れ家的名店発見! 長い歴史を持つ「淡海食堂」の絶品ダシに舌鼓

looseライター(京都市)

偶然見つけたお店が、すごい当たりだったとき、うれしくなりませんか? 私はなります。今回、お伺いしたのは京都市上京区にある「淡海食堂」さん。長〜い歴史を持っていて、雰囲気、味とも大当たりでした。

見るからに歴史がありそうな渋い外観がたまりませんね。この暖簾もまた年季入りまくりでとてもいい感じ。最寄り駅は地下鉄烏丸線の鞍馬口駅、駅からは南東へ6分ほどのようです。では、早速入っちゃいましょう。

店内はテーブル席が並ぶシンプルな造り。入り口右手に厨房がありまして、ここからお店の方が、湯呑に冷たいお茶を持ってきてくださいました。

テーブルの上にも湯呑が置かれていて、その上にふんわり布巾? 手ぬぐい? がかけられてる。これまたなんともいい雰囲気でございます。

で、メニューがこれまた! 年季入りまくりまクリスティですが、しかし、よ、読みにくい……と思ってましたら、ちゃんとテーブルに置かれてましたね。

見てください、うどんが350円! ほぼ立ち食い価格ですね。麺類のほかにも丼もの、そして定食もいくつか用意されております。ここでまたいつものハゲマヨ(メニュー選びに激しく迷うこと)の時間です。定食がかなりお安い、しかしカレーも気になる、そんで暑い日ではありますが、このお値段のうどんも食べてみたい……。よーし、決めました!

で、オーダー後に待ってる間、改めて店内を見渡してみると、お店を描いた絵が飾られているのを発見。しかも2枚。それぞれ少し雰囲気が違っていますが、確かにこちらを描かれたものです。この絵もなんともいい感じで、お店の雰囲気にぴったりとマッチしていますよね。とかなんとか言ってる間に、注文の品がやってまいりました!

ドーン! カレー550円とうどん350円です。合計900円と考えると「やはり定食にしていた方が……」と一瞬頭をよぎらなくもなくはない……いやしかし、気分がキレンジャー、そしてうどんも食べたかったんだから、後悔などありませぬ。ほら、どうでしょう、この正しすぎるルックス。お店の方がトレーというかお盆に載せて持ってきてくれたのを見て、思わず顔がニヤけましたよ(マスクしてたから大丈夫)。カレーに氷入りのこの水も大正解ですよね。早速いただきましょう。

まずはおうどんから。麺はコシとは無縁のフワフワソフト系。でもいいんです、讃岐うどんを食べに来たわけじゃありません、これでバッチリなんです。そして驚いたのが、カツオの効いたダシのおいしさ! 思わず「うま!」と心のなかでつぶやきました。

で、懐かしのカレー皿に豪快に盛られたカレーは、どこかで食べたことのある懐かしのお味。ライスはやわらかめに炊かれてまして、ウガンダ校長が提唱していた「カレーは飲み物」を実感できる仕上がりでした。ソースがこの形で出されるのが、またエエ味でございます。うどんツルツル、カレーわしわし、であっという間に完食しました。

帰りぎわ、お店の方と少しお話をさせていただきましたところ、お店は100年近い歴史(!)があるそうで、現在三代目なんだとか。飾られていた絵は、近くの学校の学生さんたちが書いたものを寄贈されたそうで、それぞれ年代の違うお店の外観とのこと。そして、おうどんダシについて聞いてみると、三種の混合ダシでカツオがメインと教えていただきました。次回はこのダシの効いたうどん+焼おにぎり2個のうどん定食、いや丼、まてまて中華そばも気になっちゃう……と今から頭を悩ませております。表通りからは離れた場所にありながら、地元の人たちに愛されている老舗「淡海食堂」さん、またお邪魔します〜!

淡海食堂

住所/上京区瀧谷寺北門前中ノ町角

営業時間/12:45〜18:30

定休日/火曜、第二・三水曜

ライター(京都市)

京都在住。飲食店やイベントなどを取材して、記事を作っています。食べること、飲むこと、どこかへ行くことが好きです。

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