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京都市中京区でランチ・壬生寺近く、小鉢まで激ウマ、調理音ASMRサイコーな自家製麺のほっこり食堂

looseライター(京都市)

数日前、京都では早くも開花宣言が出されまして、数週間前にはまだ「サッブー」って言うてたのがウソみたいに、すっかり春らしくなっております。そんなわけで京都観光はこれからが春のシーズンイン。というか、もう国内外問わず、たくさんの人がいらっしゃってますけども。で、そんな春の京都観光で新選組ゆかりの壬生寺に行こうかな、と考えてる方、おすすめのお店がありまっせ。それが今回紹介する「手打ちそば うどん ほりこばし」さんです。

こちらがその店構え。落ち着けますえオーラがもうしっかりと感じられはしませんでしょうか。最寄り駅は西院駅、阪急なら徒歩8分ほど、京福なら徒歩5分ほどのよう。壬生寺からも西へ徒歩8分ほどになってます。では、早速中へ入ってみましょう。

お店に入ると「おいでやす」とご主人の声。この一言で落ち着け度さらにアップ。店内にはテーブル席いくつかとカウンター席が用意されております。床がとてもきれいなのが印象的でして、まだ所々濡れてる状態で、しっかりとお掃除されていることが伺えます。

メニューいってみましょう。こちらが麺類と定食、そしてビール&お酒ですね。かけがワンコイン以下、そのほかのメニューもお手頃価格となっております。冬場なら1つだけでジャンルになってる「鍋物」の「なべやき」なんかもとても良さげ。

んで、こちらが丼ものとざる系。ミニうどんとミニそばが用意されてるのは、個人的にとてもうれしいポイント。しかし、丼にはお吸い物がついてる。ああ、どうしよう……とまだ何頼むかなーんも決まってないのに、悩み始める始末。おうどんとお蕎麦、どっちがおすすめですか、とお尋ねしたところ「お好みですね」と笑顔の奥様。う〜ん……と迷っていると「じゃあ、おそばがいいかな? 一回食べてみてください」とアドバイスいただきました。では、と定食の天ぷらをおそばで、とお願いすると「かやくご飯に山椒、大丈夫ですか?」とまた笑顔。全然オッケーです!とお伝えしました。

壁にはこんな感じで短冊のメニューも貼られております。注文後、厨房ではご主人と奥様が調理に取り掛かってくれます。と、再び奥様が「(定食の)一品、おねぎのてっぱい、大丈夫かな?」と聞きに来てくださいました。こちらも全然オッケーですと力強くお返事。もうね、多分全然伝わってないと思いますが、この一連のやりとりが和み度120%なんですよ!

ちなみに店内はノーBGM。お二人が調理する音がめちゃめちゃ気持ちよく響くんです。包丁がまな板を叩くトントン音、天ぷらの爆ぜるパチパチ音、なんと耳に心地いい音なんでございましょう! これまたほっこり度200%なんです!!

美しい調理音を聞きながら、うっとりと待ってますとこれが出てきました。定食の天ぷら850円です。このビジュアル! 今、見ててもとてもおいしそう。ちなみに運ばれてくるとき、お二人からは「お待っとさんです」の声が。その声&この定食、おいしくないわけがない! 早速いただきます。

そばは細めでのどごし良好。しみじみおいしいお出汁と合わさって、思わず笑顔になるお味でございます。奥様にお聞きしたところ、そばもうどんもお店で作られているとのこと。自家製麺にこだわられてるなんてステキすぎ! 海老天もしっかりと身が詰まっててグーググー!

炊き込みごはんはやさしい味付け。奥様が聞いてくださった山椒がパラリとかかってて、味を引き締めてくれております。そしてそして……!

こちらが一品のてっぱいなんですが、もうめちゃくちゃおいしかった! 一口食べて「……!!」となりまして、昼間なのに日本酒頼もうか、マジでかなり深〜く悩みました。ネギのシャクシャクした食感と爽やかな味、香ばしい薄揚げ、それをまとめるエエ塩梅の酢味噌がまたこれ! ホントにおいしくて、家に帰って作ってみましたが、全然こんなにおいしくできませんでした。マジでこれをいただきに行ってもいいくらい、個人的に超気に入りました。

おいしいそば&うどんはもちろん、一品もハイレベル。そして静かな店内で、温かくお迎えしてくれるご主人と奥様。食堂に求めてるすべてが詰まってる、といっても過言ではない名店でした(あ、もうちょっと定食の種類が増えたらうれしいかも)。京都観光へ来たら、いっぺん行ってみておくれやす!

手打ちそば・うどん ほりこばし
住所/京都市中京区壬生森前町19
営業時間/11:00〜17:00ごろ
定休日/金曜、土曜、祝日

ライター(京都市)

京都在住。飲食店やイベントなどを取材して、記事を作っています。食べること、飲むこと、どこかへ行くことが好きです。

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