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京都市左京区・営業時間1時間半、1947年創業のラーメン店で鶏ガラ&豚骨&背脂の一杯が580円!

looseライター(京都市)

季節外れの台風がやってきたかと思ったら、直撃を免れそうでホッとしたのもつかの間、ものすごい雨が降っていろいろなところで被害が出てしまいました。本当に最近は天候が不安定過ぎますよね。梅雨入りもしたはずなのに、それほど雨も降らないし。まあ、自転車であちこち行くにはありがたいことではあるんですけど。というわけで、今回は自転車でたまたま見つけたお店。以前発見してから「絶対行こ!」と決めてまして、少し前に訪れたところ、すでにその日の営業が終わってたんです。で、今回実現の運びとなりました。では行ってみましょう!

こちらが「十番」さん。どうですか、このシブい外観は。そりゃひと目見て「絶対行こ!」と思うでしょ。場所は京大医学部付属病院の北西あたり。鴨川の荒神橋からすぐ近くで、最寄り駅は京阪の神宮丸太町駅、北西へ徒歩7分ほどとなっております。

こちらが店頭メニュー。これまた「絶対行こ!」案件を確定させる破壊力でございます。ラーメン、焼めしともに580円って、かなーりお安いですよね。この貼り紙の下にも同様のメニューが書かれていたようですが、それは一体いくらだったのか気になるわ〜。

店内はこんな感じ。ご主人からどこに座ってもOKなサインをいただき、入り口すぐのテーブルにシットダウン。

壁に貼られたメニューがこちら。今ちゃんと見たら、ラーメン、ラーメン(大)、チャーシューメン、からあげラーメン、からあげ定食、ラーメン定食、焼めし定食といった内容ですね。「えっと…ラーメンと焼めしのセットはないんですか?」「あるよ、それが一番サービスしてるねん」「じゃあそれで」とオーダーが成立。落ち着いてもう一度壁を見上げてみますと、たしかに焼めし定食が「ラーメン、焼めし、唐揚げ」の内容ですね。「サービスメニュー」の文字も見えるので、おそらくこれが出てくるはずです。

時刻は12時過ぎ。奥のテーブルで常連らしいおじさまが缶ビール&ラーメンの昼下がりを楽しんでおられます。表の通りでは、学生さんがおしゃべりしながら自転車で通り過ぎたり、近所の人の話し声が聞こえたり、のんびりとした雰囲気。窓に貼られた紙に創業年が西暦&元号で書かれてますね。なんか時間が止まったみたい……とか言いつつ、厨房からは調理の音が聞こえてきております。

こちらが今回オーダーした「焼めし定食」1,000円ポッキリ。まずは焼めしと唐揚げが先に来て、そのあとラーメンが到着。こうしてそろうと、1,000円が安いと思える、がっつりボリュームですな。

ラーメンは貼り紙にありましたように、トンコツ、鶏ガラでとったスープに背油がオン。どちらかといえばあっさり系なんですが、背油とニンニクがそこにパンチを加えていて、食べ飽きないおいしさになってます。麺は細めで、やわらかめの仕上がり。今度行ったら硬めでってお願いしてみよう。とにかくほかではあまり食べたことのない一杯になっておりました。

焼めしはルックスどおり、懐かしさを感じさせてくれる味わい。チャーシューのほか、玉ねぎ、人参などが入れられてまして、パラッというよりはフワッとしっとり系でした。味変アイテムは卓上に胡椒とウスターソースが置かれてまして、ラーメンには胡椒をパパパパパ〜、焼めしにはソースをサーッとかけていただきました。

そんで唐揚げも2つ。これの衣がクリスピー! ラーメン、焼めしを引き立てる名脇役ぶりでして、しっかりと満腹満足のランチとなりました。

帰りがけ、ご主人に営業時間を聞いてみると「11時30分から13時ごろまで」とのこと。前にフラれたときは確か13時30分ごろに来たんだったなぁと思い返して納得。1日1時間半だけの営業なので、食べたい方は狙いすましてどうぞ。ちなみに入店時には常連のおじさま1人だけだったんですが、それから3人いらっしゃってテーブルがすべて埋まってる状態に。帰ろうとしたら入れ替わりでもう1人来られてました。創業70年以上は伊達じゃない、地元愛され名店ということを実感しつつ、ごちそうさまでした!

十番
住所/京都市左京区吉田下阿達町28
営業時間/11:30〜13:00ごろ
定休日/日曜、祝日

ライター(京都市)

京都在住。飲食店やイベントなどを取材して、記事を作っています。食べること、飲むこと、どこかへ行くことが好きです。

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