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京都市下京区で和スイーツ・創業300年を超える老舗で「夏越しの祓え」にいただく水無月を

looseライター(京都市)

いつもは月水金を基本にアップしているこちらの記事なのですが、今回はイレギュラーで木曜にアップさせていただきます。というのも、明日6月30日は神事である「夏越しの祓え」が行われる日でありまして、その際に「水無月」っていう和菓子をいただくのがならいなんどすえ。なので、明日夕方にアップして「もうどこにも売ってへんやんけワレー!」とお叱りを受けぬよう、今日のお披露目となりました。

今回、水無月を購入させていただいたのが「笹屋伊織 本店・イオリカフェ」さん。京都駅から少し西、七条通沿いにありまして、最寄り駅はJRの梅小路京都西駅、駅から東へ600m、約8分ほどになります。

入り口横には、これからの時期にぴったりのかき氷メニューなども出されておりました。宇治金時、見てるだけで涼しくなった気がしますな。いちごミルク、黒蜜きなこも捨てがたい!

そしてもうひとつ「当店のおすすめ」として長福寺餅、そして期間限定販売の水無月を発見!「本日あります!」の文字がマブシー! ん? 「数量限定のためご予約がおすすめです!」ですと! 予約してないんですけどー!!

予約してないっつーことで、心中おだやかでない状態ではありますが、務めて平静を装いつつ、店内へ。そこには慌てふためいていた自分が恥ずかしくなる落ち着いた空間が広がっておりました。左手がイオリカフェのスペースどすな。

寄ってみますとこんな感じ。木のぬくもりが感じられるスペースっつーんですか。ここで先程店頭で見たかき氷などをいただくわけね。嗚呼想像しただけで涼しげ。

壁にディスプレイされている木型は、和菓子を作るときに使われるものですよね、きっと。しかし和洋問わず、スイーツ作りってホント絵心がいるわよねぇ、といつも感じます。職人でありながらアーティストと申しますか……などと、感心ばかりしてる場合ではありませんでした。水無月ですよ、水無月! とショーケースサイドを見てみますと……。

あったー! 白&黒がしっかりとスタンバイしておりました。これは両方買うに決まってる。とか言いつつ、太り過ぎにビビッて各1個ずつにさせてもらいました。

ショーケースのなかを見てみると、こーんな涼しげなくずきりを発見。これくずきりが竹筒の中に入ってて、押したらダババ〜と出てくるってやつでしょうか。もう見るからに涼しげ! 外が湿度90%だとしても!

さらにこんな可愛いパッケージの「おやつセット」も発見しましたよ。なんでしょう、この味わい深いイラストは。誰かスタッフの方が描いたのかしら……とか言うてたら著名なプロが筆を取ってる場合もありますので、なんとも言えませんが、ただひとつ確かなことは可愛いということ。それ以上何もいりません。

とかなんとか言いつつ、お家に持って帰って水無月をいただきました。タイトルにも書いてますが、京都では毎年6月30日にたくさんの神社で「夏越しの祓え」という神事が行われまして、大きな茅の輪をくぐって病気や災いを祓うんどす。この日にいただくのが水無月。下の三角形のういろうは氷をかたどってまして、上の小豆は邪気払いにのせられてるんですって。笹屋伊織さんに置いてあった資料を見てみますと、氷室に貯蔵された氷を口にして夏の健康を願った宮中の行事「氷の節句」にちなんでるんですって。昔の人はこの水無月を食べて、氷を想像してたんどすな。というわけで、明日はお近くの和菓子店(京都ならスーパーでも)で水無月を手に入れて、今年の後半も元気に行きまっしょい!

笹屋伊織 本店・イオリカフェ

住所/京都市下京区七条通大宮西入花畑町86

営業時間/9:00〜17:00※カフェL.O.16:30

定休日/火曜日

※どら焼の販売日(毎月20、21、22日)にあたる場合営業、ほかの平日に振替休

笹屋伊織 ホームページ

ライター(京都市)

京都在住。飲食店やイベントなどを取材して、記事を作っています。食べること、飲むこと、どこかへ行くことが好きです。

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