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京都市南区でランチ・約40年続く地元密着型食堂で、すじカレーうどん+白ごはんのゴールデンコンビを

looseライター(京都市)

おっと、またアタマの文章が消えてますね……今回、まあまあがんばって書いたのに……などと嘆いてばかりいても始まりません。消えてしまったものはしょうがない。というわけで、今回は京都市内で見かける「千成餅」の十条店さんへお伺いしてきました。お料理がおいしかったのはもちろん、貴重なお話も聞けまして、大満足のランチとなりました!

こちらが「千成餅食堂 十条店」さん。オカモチ搭載型カブがもはやエエ味。これは入らざるを得ない店構えでございますな。場所は京都南インターから北西に少しいったあたり。最寄り駅はJR西大路駅でしょうか、南へ約20分、1.5kmほどの道のりのようです。お店専用の駐車場は多分ない、はず……、でも少しだけ南に40分100円のコインパーキングがあったので、クルマでもアクセスしやすいですね。

店内はこんな感じ。しっかり年季の入った、しかし清潔感はばっちりというエエ店のオーラが感じられます。

入り口右手はこんな感じ。そう、巻き寿司やいなり、ちらしなどのお寿司が入ったショーケースが置かれてるんです。壁にはお値段も書かれてますね。

そして入り口から左手にはこんな感じのカウンター席が設置されております。お一人様などはこちらの方が落ち着くやもしれませんね

上の写真ではメニューが切れてたので、こちらで改めて。この日、お伺いしたのがもう14時を回ってまして、店内はノーゲスト。お店へ入ったら、なんとなく即決めないと的な思いにかられまして、こちらのメニューに目をやり、「ええっと……カカカレーラーメンとかかかやくご飯で……」とお願いしたものの、心は千々に乱れ「ああっと……やっぱり、すじカレーうどんとライスで」とオーダー変更。豚の生姜焼き定食とか焼き魚定食とかも後ろ髪を引っ張りまくってたんですが、とりあえず今日はすじカレーうどんで決めました。

オーダーも終わって、ほっと一息。メニューを確認してみましょう。うどん、そば、丼に加えて、中華系、そしてエビフライやカレーライスオムライスなどの洋食系もスタンバイするオールマイティさ。定食も豊富にあるので、これ見てたら、まだしばらく悩んでいたことでしょうよ。ご近所には出前もされているようです。

眼の前にはまるで少年ジャンプのためにあつらえたかのような本棚も。ハンドメイド感あふれる造りに思わずほっこり。

と、やってきました。本日のオーダーは「すじカレーうどんとライス」800円です。おつけもんも添えられて、もう言うことなしのビジュアルじゃありませんか。

うどんを持ち上げてみました。少し細め、やわらかめのうどんは自家製とのこと。ルーはあんかけタイプで辛さは控えめ。細めのうどんによく絡みます。そんで、甘めに味付けされたすじがしっかり入ってまして、これまたルーとのコントラストがたまりまセブン!しばらく夢中でズズズーッといただいておりまして、ハタと気が付きました。

そう、オンザライスすることを! すじとルー、そしてアクセントのネギがもうご飯にドンピシャ。オスカルとアンドレのように、はたまた割れ鍋に綴じ蓋のように、分かち難い絶妙のマッチングーでした。

帰り際、奥様にお話を聞かせていただいたところ、お店は40年ほど続けられているとのこと。そして京都市内でちらほらと見かける「千成餅」さんについてお聞きしたら、なんと組合があるということを教えていただきました。元々、烏丸今出川に本店があり(今は営業しておられないそう)、こちらがオープンしたころには30件ほど「千成餅」さんがあったんだとか。現在は後継者不足などもあり10軒ほどになっているそうで、それぞれのお店でメニューは違うものの、うどんとそば、丼、お寿司などは基本的に提供しているとのこと。なかにはおはぎやお赤飯などを出されているところもあるそうですが、「もう1、2軒だけですかね、ウチも餅はしてないから(店名の餅は)省いてもいいんやけど笑」と奥様。組合として月に一度の寄り合いは続いているとのこと。貴重なお話ありがとうございました。

というわけで、「千成餅」さんの歴史を知ることができた、ためになる今回の訪問でした。次回は中華そば、もしくはカレー、オムライスあたりをいってみたいと思ってます!

千成餅食堂 十条店
住所/京都市南区吉祥院前田町2-51
営業時間/11:00〜15:00、17:00〜20:00※入店は19:30まで
定休日/日曜

ライター(京都市)

京都在住。飲食店やイベントなどを取材して、記事を作っています。食べること、飲むこと、どこかへ行くことが好きです。

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