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京都市左京区でランチ・京都の街中で駐車場あり! 小さな入口の奥に戦前からやってる歴史ある食堂発見

looseライター(京都市)

今回のお店はたまったま通りかかって見つけたお店。帰ってからグーグルマップを見てみると確かに載ってるんですが、ぜーんぜん気がついてなかったんです。それがたまたま、ホントに偶然に見つけていい感じのお店なのですから、やっぱり足で稼ぐってのも大切なことですね、と痛感した次第。ではどうぞ。

こちらが「更科 聖護院支店」さん。看板を見てると「聖護院 更科支店なのでは?」とも思うんですが、グーグルマップでは前者の表記になってるので、そちらを採用させていただきます。場所は平安神宮の北側、最寄り駅は京阪の神宮丸太町駅で東へ1km、徒歩14分くらいのよう。こうやって写真で見てみると、普通にしっかりお店の入り口、って感じがするんですが、周辺は住宅地で間口が狭いので、よそ見してたらそのまま通り過ぎそうなんですよ。

通りのお写真がこちら。う〜ん、こうしてみても普通にわかりやすく見えてますが、実際ホントに通り過ぎちゃいそうなんですって。実際、通り過ぎて「ん? 今たしかお店があったよな?」とUターンして見直したくらいなんですから。で、もう一度1枚目の写真を御覧ください。暖簾の右下に「P 駐車場」のプレートが出てますでしょ。

それがこちら。こちらってこの写真じゃどちらかわかりませんね。度々すみませんが、今度は2枚目の写真をもう一度御覧ください。お店入口から先の方、左手にクルマが写ってるでしょ? その手前にこの1台はきっと停められそうなスペースがあるんです。もしかしたらほかにも駐車場があるのかもしれませんが、とりあえず確認できたのはこちらでした。この町中で駐車場アリなのはとてもうれしいポイントですよね。

で、入り口の暖簾をくぐると、こんな風な感じになってるんです。この細い通路を進んでいきますと……。

こんな感じの入り口が登場します。よく「隠れ家的なお店」とか聞きますが、まさにこちらはそんな感じ。早速中へ入ってみましょう。

店内はこんな感じ。わかりづらいですが、左手奥には座敷席も用意されています。そして写真左手の引き戸から奥は厨房という造り。エエ感じの雰囲気が漂ってますでしょ。

入ってすぐのテーブルには、サバの煮つけ&筑前煮、かな? が載ったトレーも置かれておりました。席についてメニューを確認しますよ。

うどん、そばはワンコイン以下のニコニコ価格。唯一「なべ焼き」のみが4桁ですが、それ以外はオール1,000円以下となっております。なるほどなるほど、とメニューをよく見てみても、定食的なものはないんです。ということは、入り口すぐのサバの煮つけなどはどうなってるのかしら……? とオーダー時にお聞きすると、定食などは特別用意されていないとのこと。ということは自分で組み合わせるスタイルなのね、と理解して、サバの煮つけ、うどん、ライス中というオーダーをお願いしました。

お茶を出していただいたんですが、この急須と湯呑もエエ味なので、思わず1枚。お茶をすすりつつ、テレビを眺めつつ、ほっこりしておりますと、程なく料理の到着です。

ライス中、うどん、サバの煮つけ、まさにオーダーどおりのメニューが登場しました。ライス中は思ったよりもボリュームありでうれしい感じ。そんで漬物がまたおいしそう。これはきっと自家製と見た。

おうどんは細めの柔め。優しいお出汁の味と相まってこれまたほっこり。サバの煮つけもほどよい味付け。メニューに合ったようにライスは滋賀県産米とのことで、これも炊き具合がグッド。ホントにこれ以上もこれ以下もいらない、ちょうどエエ塩梅のお昼ごはんとなりました。おいしかった。

しっかり満足してお会計。「920円です」とのことでライス中220円、うどん450円、ということはサバの煮つけは250円なのですね、ふむふむ。で、いつごろからお店をされているのか聞いてみたところ「始まったのは戦前」と教えていただきました。しかも前は違う場所でやられていて、集団疎開でこちらに来たんだそう。ほかにも前のお店の場所やそこに何があったかなど、貴重なお話を聞かせていただきました。たまたま見つけたお店がこんなに歴史のある店だったなんて、これだから食べ歩きはヤメられません。次回はきつねカレー&ライスでお伺いしたいと思ってます!

更科 聖護院支店
住所/京都市左京区聖護院東町15
営業時間/11:00すぎ〜15:00くらい
定休日/不定休

ライター(京都市)

京都在住。飲食店やイベントなどを取材して、記事を作っています。食べること、飲むこと、どこかへ行くことが好きです。

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