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雨のSF的シブヤ散歩。まるで映画『ブレードランナー』の世界【東京都渋谷区】

Luna Subitowriter editor(東京都渋谷区)

しとしと小雨の降る日の渋谷は、実は絶好の散歩日和。
なぜなら 雨に濡れた舗道にイルミネーションが映えて
まるで『ブレードランナー』の世界に迷い込んだような
気分になれるから。 

ミヤシタパーク
ミヤシタパーク

雨のミヤシタパークはビニール傘がよく似合いますね。
レプリカントが不意に現れそうでしょ?
BGMはバンゲリスで)

ミヤシタパークの渋谷横丁
ミヤシタパークの渋谷横丁

ミヤシタパーク1Fの細長い路地に連なる昭和っぽい
提灯ストリートも『ブレードランナー』に登場する
アジア屋台っぽく、思わずハリソン・フォード
よろしく 麺を4玉オーダーしたくなる雰囲気。

高層ビルがわさわさそびえているのに、
まだ地中化されずに残っている昭和っぽい電信柱が
普通にあるのもまたいとをかし。このカオスがシブヤ。

こんなに寒いのに、ミヤシタパークの屋上で
思い思いにスケボーやフットサルに興じている
子たちのシルエットもなんだかシュール。

「あなたには忘れられない風景がありますか?」「あなたが今、つながりたい世界はどこですか?」渋谷区宮下公園のポスターのコピーがちょっとせつない
「あなたには忘れられない風景がありますか?」「あなたが今、つながりたい世界はどこですか?」渋谷区宮下公園のポスターのコピーがちょっとせつない

ミヤシタパークの中も見ようによっては
近未来の宇宙ステーションのようでもあり。

ここ数年で渋谷駅界隈の景観が激変したので
ブラブラ歩いていると、「ええっ!! いつの間に
あそこがこんなことにっ?!」と驚くことしきり。
ミヤシタパークから渋谷ストリーム方面に足をのばすと
渋谷駅に直結した横断デッキと首都高速渋谷線が
中空でダイナミックに交差しているのが見えてくる。

そびえているのはタイレルの本社…ではなく、
渋谷スクランブルスクエア(右)と渋谷ストリーム(左)。

空飛ぶ車がひゅんひゅん行き交っていても
おかしくない感じ。まるで子どもの頃に描いた
近未来の予想画のような雰囲気。

渋谷駅と渋谷ストリームをつなぐ横断デッキの頭上には
首都高渋谷線、眼下には246がぶんぶん走っている。

横断デッキからは渋谷駅の山手線ホームもチラ見え。

渋谷駅周辺はここ10年ほどずーっと工事中で
今も桜が丘周辺にはクレーンが何台も蠢いている。
2025年頃までに渋谷駅周辺の景観がさらに
変わるのだとか。渋谷に長年住んでいても、
そのあまりの変貌ぶりに驚愕する。
でも、このわちゃわちゃ感こそ、ザ・シブヤ。
おかげで散歩していても飽きることがない。

刻々と日々変わりゆく渋谷を歩く時、
SF映画の主人公になった気分で周囲を眺めると
ちょっとわくわくするかも。

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writer editor(東京都渋谷区)

奥渋在住20余年。旅、アート、インテリア、ウエルネス、映画、猫など多様なメディアに携わる文筆家。

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