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原宿のナウマンゾウを思う。

Luna Subito

writer editor(東京都渋谷区)

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日本有数の初詣参拝客を誇る明治神宮。そんな明治神宮の周辺に、かつてナウマンゾウがのしのし闊歩していたのだとか。もちろん、都市伝説ではありません。
ナウマンゾウが発見されたのは、原宿駅のすぐそばにある「神宮橋」の地下約21メートル。1971年、地下鉄千代田線の地下工事中に、ほぼ一頭分のナウマンゾウの化石が神宮橋の地下からまるっと発掘され、当時ちょっとしたニュースになったようです。

神宮橋は、神宮橋は1920年(大正時代)に明治神宮の造営に伴って、山手線をまたぐ形でつくられた橋。1980年代にリノベーションされたけれど、古い石を再利用して1920年代当時の石灯籠が復元されています。
神宮橋は、神宮橋は1920年(大正時代)に明治神宮の造営に伴って、山手線をまたぐ形でつくられた橋。1980年代にリノベーションされたけれど、古い石を再利用して1920年代当時の石灯籠が復元されています。

ナウマンゾウが発掘された地中の断面を
ビジュアル化するとこんな感じに。

「白根記念 渋谷区郷土博物館・文学館 常設展図録」(2006年発行)より
「白根記念 渋谷区郷土博物館・文学館 常設展図録」(2006年発行)より

すごいスポットにナウマンゾウが眠っていたんですね!
でも、なぜこんな所にナウマンゾウがいたのでしょう?
上記図録によると、ナウマンゾウが日本に生息していたのは推定約20万~2万年前。その当時は日本列島とユーラシア大陸がまだつながっていたため、今の南アジア方面にいたナウマンゾウが 日本に地続きで渡ってきたようです。

「白根記念 渋谷区郷土博物館・文学館 常設展図録」(2006年発行)より
「白根記念 渋谷区郷土博物館・文学館 常設展図録」(2006年発行)より

大昔に大陸からはるばる旅してきたナウマンゾウの末裔が、原宿界隈をぬーんと歩いていた様子を想像すると、なんだかカワイイゾウ笑。

これは以前、私がスリランカ取材中に撮影したアジアゾウの群れ。ナウマンゾウはアジアゾウよりやや小ぶりで、ベレー帽をのせたような頭の形が特徴的だそうですが、原宿でナウマンゾウがこんな風に風を切ってわいわい群れ歩いていたのかもしれないと思うと、わくわくしますね。

スリランカで撮影したアジアゾウ
スリランカで撮影したアジアゾウ

それにしても、長らく原宿の地下深くに眠っていたナウマンゾウが、もし今の原宿を見たら、どんな風に感じるのでしょうか――明治神宮や原宿界隈を歩くとき、先代のナウマンゾウや、彼らの生きていた時代にふと思いを馳せてみるのも一興かもしれません。

*原宿で発掘されたナウマンゾウの化石は、国立科学博物館に展示されているようです。
*神宮前5丁目付近の「北青山遺跡」の江戸時代の井戸付近でも、ナウマンゾウの化石が発掘されています。原宿から表参道、青山をそぞろ歩くナウマンゾウさん、お洒落ですねえ!

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