今年の代々木公園、梅の開花はどんな塩梅?【東京都渋谷区】
2月半ばから3月上旬は、例年だと代々木公園の一角にある「梅の園」が見ごろを迎える時季。2月末にはよくやく寒気がゆるんできたので、3月目前の週末に、様子を見に行ってきました。富ヶ谷交差点から代々木公園の南門に向かう道すがらには、早くもタンポポの姿が。
「梅の園」は南門から入って左方向にあります。
午後の日差しが春のようにぽかぽかあたたかく、着ていたトレンチコートを脱ぎました。梅のつぼみもほころんでいてくれるといいのだけど。。。
うーん、紅梅はまだまだ満開には程遠い感じですね。。
白梅のほうが咲いていたけれど、五分咲きぐらいの印象でしょうか。
ひなあられみたいなこの蕾たちが全部ひらくまで、あと1週間~10日はかかるのかなあ。。例年に比べると、今年の代々木公園の梅はかなりお寝坊さんな印象です。
ちなみに 2月頭に代々木公園を散歩した時、ぽつんぽつんと思いついたように咲いている梅の花を見かけました。が、2月の東京は雪が降ったりして結構寒かったせいか、気温が多少上がっても 全員揃って一斉にお目覚めとはなかなかいかないようですね。
梅の園の奥には、かつて代々木練兵場だったこの地で、日本の航空史上初の飛行が行われたことを記念する石碑があります(初飛行は1910年、記念碑建立は1940年)。あまり目立たない場所にひっそりとある感じですが、梅の園に訪れた際には立ち寄ってみてください。
ぽかぽかした園内には、サイクリングやジョギングを楽しむ人の姿も多く、シートを敷いてお昼寝したり、日向ぼっこしながら読書する人たちなどがあちこちに。
代々木公園の西門の側にも紅白梅があるのを思い出して見に行くと、松の雪つりの向こうにふわっと紅白の花が…!
マスク越しでも梅の香りがほんのり。
こちらも満開とはいかないけれど、紅白梅が寄り添うさまは おめでたさ満開ですね。冬の風物詩である雪つりと春を告げる紅白梅のコントラストも今の時季ならでは。
ちなみに 花見の風習は奈良時代に始まったようですが、当時のやんごとなき人々が愛でたのは桜ではなく、中国伝来の梅の花。桜の花見が一般化するのは江戸時代といわれています。
まあ、代々木公園の梅と桜が咲くのを毎年心待ちにしている身としては、梅も桜も愛おしく。願わくば、梅がもっと満開になって、桜の蕾もほころび始める頃には、コロナ禍も戦争もおさまっていますように――
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代々木公園
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