「フレンチ・ディスパッチ」が公開されたは2022年1月末。全国各地で大絶賛されつつ、さすがに公開から3か月近く経た4月現在、日本の上映館はごくわずかに…。しかし、ありがたいことに渋谷PARCOの「ホワイトシネクイント」さんが、東京都内で唯一、異例のロングラン中！

映画はやっぱり映画館で観るのが一番の醍醐なので、大変送ればせながら、ホワイトシネクイントで「フレンチ・ディスパッチ」を観てきました。

封切りから3か月近く経てまだ都心の映画館で上映されていたことが嬉しくて涙目になりましたが、帰りがけに館内でこんな表示を発見…！

「NO CRYING」ー－映画を観た人なら誰もが「ぷぷっ」と噴き出すひと言。どこまでもエスプリの効きまくったホワイトシネクイントさん、大好きです！

ネタバレになるので映画の詳細は省きますが、私が特に萌えたのは、ワンカット ワンカットがアートなセット＆カメラワークと、超芸達者なくせ者役者さんたちのこれでもかの競演。

例えば、リメイク版「サスペリア」や「ビーチ」などの怪演が強烈なティルダ・スウィントンが演じる現代アートのキレキレ批評家、「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディが振り切って演じる怪しい美術商、007最新作やCHANELのミューズ レア・セドゥが演じるシュールな看守兼ヌードモデル、「ファーゴ」や「ノマドランド」の名女優フランシス・マクドーマンドが演じるむっつりクールすぎる社会派ジャーナリスト…などなど、続々登場するくせも役者さんたちが繰り出すトンデモエピソードの数々に マスク下で笑いが止まりませんでした。

NYタイムズをモチーフにした名雑誌の編集者をテーマにしているだけに、編集仕事に携わっている人には たまらない映画だと思います。映像も脚本も饒舌きわまりないので、見終わった後しばらくしてから面白さがじわ～っとくるスパイス作用があり、さらに、ウェス・アンダーソンの傑作『グランド・ブタペスト・ホテル』同様、何度も繰り返し観たくなるような麻薬的作用も。。

シネクイントでの上映がいつまでかは未定のようですが、4月半ばに観に行った時は、ほぼ満席でした。公開から3か月近く経つのに根強い人気ですよね。現在は1日に1回の上映のようなので、上映時間を確認してネット予約されることをおすすめします。

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ホワイトシネクイント WHITE CINE QUINTO
住所：東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ８階
TEL：03-6712-7225
URL：https://www.cinequinto.com/white/
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