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【ランニングシューズ買い替えポイント】怪我をしないため、ここをチェック!

牧野仁マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

|まだ履けるから怪我のもと

 シューズの寿命の相談をよく受けますが、履けるシューズと走れるシューズでは大きく異なります。まだ走れるシューズでも、次の準備のために定期的チェックするポイントを紹介します。

アウトソールの削れ
アウトソールの削れ

|アウトソールの削れ

 ランニングシューズの買い替えのポイントとして、アウトソールの削れが挙げられます。アウトソールの目的は、地面との摩擦を軽減する。そして、滑り止めの役目をします。アウトソールが削れれば、走る時に滑りやすく、地面を捉えきれなくなり、滑らないように調整しようしランニングフォームを崩したり怪我の原因に繋がります。

 少々の削れであっても、見逃さないように、一方で走る際の滑る要因になりますが、歩くなどの普段履きには使用可能です。歩いても滑るようであればシューズの寿命になりますのでご注意ください。

|加水分解

 ミッドソールは水分や雑菌、経年劣化により、傷やヒビが出来たり、酷い場合はボロボロになるケースもあります。私もマラソン大会中に、他のランナーが数kmでアッパーとミッドソールが見事に剝がれている方を見つけたことがあります。ミッドソールの素材は、水や熱に弱く、2年近く使用すると経年劣化によっておこるケースもあります。従って湿気を取る。日なたで干さないなど、日々のメンテナンスは勿論、シューズを手に取りヒビなどが無いかをチェックしましょう。もしあれば、次のシューズを準備することをお勧めします。

|ミッドソールのクッション性は履き比べてチェック

 ミッドソールのクッション性は、概ね走行距離が500~600kmと言われ、同じシューズを履き続けるとクッション性が弱まってしまいます。しかし、その違いは履き比べてみないと分かりません。お勧めは購入から3~6か月でショップで試し履きをすること、更に同じシューズか、同タイプの新作で比べると良いでしょう。まだ履けるシューズであっても、次のシューズを準備しておけばスムーズに移行できます。

 シューズの寿命は、メンテナンスも重要です。更に数足使い分けすれば、より長く履き続けることが出来ます。走り辛くなりつつなるシューズは普段履きなどに移行して楽しみましょう。

Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
 有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野

マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

楽に、楽しくを走るをモットーに、2006年Japanマラソンクラブを立ち上げ、旅RUNなどをプロデュース、NHKBS「ラン×スマ」などテレビ出演や著書「楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)」著書多数

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