水晶って拾えるの?大人も夢中になる「鉱物拾い」に行ってみた!GWのおでかけにもおすすめ。
もうGWの予定は決まりましたか?このご時世、人混みは避けたいところですよね…。
そんな中、お子さんとのお出かけで穴場だとこっそり言いたいのが「鉱物拾い」です。
私も最近になって子ども達と始めたばかりですが、出かけるとなると子ども達の目はキラキラ。発見すると大興奮。場所によってはほとんど人もいません。
リアル宝探しともいえる鉱物拾いは、石が好きな子もそうじゃない子もきっとわくわくできると思います。
鉱物って何?
金や銀、鉄などの他、宝石となるガーネットやサファイヤ、ダイヤモンドなどがそれに当てはまります。厳密に言えば、資源に使われるものは「鉱石」と言いますが、ここでは全て統一して鉱物としますね。
鉱石はどこで拾えるの?
川や海岸の他、山、鉱山跡地でも鉱物を見つけることができます。
有名なところで言えば、新潟糸魚川の翡翠、岐阜県中津川市、木曽川中流にある恵那峡周辺ではトパーズやサファイアが発掘できるため、多くのハンターが訪れる場所でもあります。
こうした海岸での鉱物探しも楽しいですが、発見が難しいというのが難点。
見つからないと子どもはすぐに飽きてしまいますよね。
お子さんと鉱物拾いに行くなら「鉱山跡地」の方が見つけやすいかもしれません。
※鉱山跡地への入山は解放されている所もありますが、土地所有者の許諾が必要になる場所もあります。鉱山のある自治体または近隣の博物館などに確認しましょう。
鉱山跡地には「ズリ山」という鉱業で発生した捨石(ぼた)を堆積させてできた山があります。別名ボタ山。ここにその鉱山の副産物である鉱物が落ちていることがあります。
鉱山跡地の「ズリ山」に行ってみた
日本全国津々浦々、たくさんの鉱山跡地があります。
検索で「お住まいの都道府県、鉱山跡地」または「ズリ山」と検索してみると見つけやすいかと思います。
我が家もわりと近所で鉱山跡地を発見。この跡地で鉱石拾いツアーを過去にされていた博物館に問い合わせ、入山と鉱物の持ち帰りを許可して頂き、晴れてお出かけとなりました。
ここは水晶や黄鉱銅(パイライト)があるそうで、キラキラした石がたくさんありました。
ものの10分もしないうちに、小さな水晶を発見。
ハンマーと鏨を使って岩を割るとよいそうですが、子供の力では難しいし装備もないので止めました。
拾ってきた石はLEDがついた60倍ルーペでチェック。
鉱物図鑑を片手にあーでもないこーでもないと楽しそうに鉱物鑑定。
ちなみに、近隣の博物館で鉱物鑑定をしてくれる場合もあります。これは、と思う石を拾ったら問い合わせてみるといいかもしれません。
採ってきた石はどうするの?
きれいに洗ったり、石の表面を磨く事でより鉱石がきれいに見えたりします。
長男は元々鉱石好きなのもあり、汚れを落としたお気に入りのものはいくつか部屋に飾っていました。
採取場所、日時を記録したり、図鑑をみながら鉱物名や色、形、硬度、光沢などを記録するとオリジナルの図鑑になります。
石の鑑定をしてもらう場合にも記録が役立ちます。
何より、鉱物への知識が高まったりもっと深く知りたいという探求欲求を刺激してくれると思います。
夏休みの自由研究にもよさそうです。
おすすめの図鑑はこちら
柴山元彦先生が書いた「こどもが探せる川原や海辺のきれいな石図鑑」。
小学低学年でも理解できるように、わかりやすく石の説明が書かれています。石の種類や特徴の他、全国20カ所のおすすめの採取スポットも掲載されています。(海と川)
知的好奇心をくすぐる「鉱石拾い」
鉱石拾いの魅力は美しい石を見つける楽しさだけではありません。
自分が拾ってきた石がどの時代にどうやってできたのか、掘り下げていく楽しさもあります。
例えば、水晶ですが地殻変動の際の高温高圧によって地球の中心部の殻に含まれる二酸化ケイ素が結晶化したものです。冷えるスピードでその大きさと透明度が変わると言われています。
世界中に最も多く存在すると言われる鉱物であり、古くは神と結び付けられ神格化されたこともあるそうです。
拾ってきた鉱物を観察しながら、親子で地球の長い歴史について調べたり想像するのも楽しい時間になるのではないでしょうか。
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