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【京都市右京区】落柿舎と柿の共演!風情ある秋の奥嵯峨

Mamiトラベルフォトライター/世界遺産めぐり(京都市)

柿がたわわに実った落柿舎(京都・嵯峨野)

すがすがしい秋晴れのなか、奥嵯峨を散策。

嵐山は人出が戻りつつあり、渡月橋や竹林の周辺は賑わっていますが、少し離れた奥嵯峨であれば、人とすれ違うことも少なく、のんびりとした空気が流れています。

そして今、落柿舎ではちょうど柿がたわわに実っており、茅葺き屋根と柿が共演する風景を楽しめます。

落柿舎は、松尾芭蕉の門下、向井去来の庵の跡。向井去来は松尾芭蕉の弟子の中で、特に優れた者10人「蕉門十哲」の一人に数えられています。

松尾芭蕉も3度訪れたという落柿舎。

去来の『落柿舎記』によると、庭に柿の木が40本あり、商人が柿を買う約束をしていたが一夜にして柿が落ちてしまったことがその名の由来と書かれているそう。

柿があまり実らない年もあるのですが、今年は豊富にできているように思います。

門をくぐってすぐの本庵の入口には、蓑と笠がかけてあります。本来、蓑笠がかけてあったら在庵、なければ外出中、という俳諧的生活表現なのですが、現在は落柿舎の象徴として常にかけられています。

そして本庵の周辺には、松尾芭蕉・向井去来・高浜虚子の句碑が点在します。

柿主や梢はちかきあらし山
去来

庭園内には俳句をその場で書いて投函できる「投句箱」が設置されているので、旅の思い出に、一句ひねってみるのもいいですね。

秋晴れのなか、奥嵯峨をのんびり散策してみませんか

小倉山の麓に広がる奥嵯峨は、平安時代から皇族や公家らが離宮や山荘を営んできた地。

  • 常寂光寺
  • 二尊院
  • 祇王寺

など、名所として知られている寺院も点在しています。

それぞれの距離間は徒歩圏内。

  • 嵯峨嵐山駅から落柿舎まで徒歩15分ほど
  • 落柿舎から常寂光寺まで徒歩2分ほど
  • 落柿舎から二尊院まで徒歩2分ほど
  • 落柿舎から祇王寺まで徒歩5分ほど

紅葉はまだまだ先ですが、気持ちのいい秋晴れの中、風情ある奥嵯峨を散策されてみてはいかがでしょうか。

名所情報

名所:落柿舎
住所:京都市右京区嵯峨小倉山緋明神町20
電話番号:075-881-1953
営業時間:9:00~17:00(季節変動あり)
定休日:12/31、1/1
拝観料:300円
落柿舎の公式ホームページ

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トラベルフォトライター/世界遺産めぐり(京都市)

旅ブログ「それは、世界遺産がきっかけだった。」にて、旅のお役立ち情報を発信中。世界遺産巡りを中心に気ままに世界を旅し、気に入った異国の街で、暮らすように旅することも。これまでの旅の経験を生かして、国内、特に京都の魅力をお届けしていきます。京都で暮らしはじめてから、着物や日本茶にも目覚めました。

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