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【京都嵐山】もう食べた?ひな祭りの和菓子「ひちぎり」|老松 嵐山店

Mamiトラベルフォトライター/世界遺産めぐり(京都市)

京都のひな祭りの和菓子「引千切(ひちぎり)」

本日3月3日は桃の節句。雛人形を飾られているご家庭も多いのではないでしょうか。

そして京都のひな祭りの和菓子といえば「引千切(ひちぎり)」です。

弥生(3月)になると、京都の多くの和菓子屋さんで引千切が販売されますが、今年は有職菓子御調進所「老松 嵐山店」にて購入してみました。

有職菓子御調進所「老松 嵐山店」

有職菓子御調進所「老松」は、有職儀式典礼にもとづく婚礼菓子、茶席菓子を中心に、季節ごとのお菓子を取りそろえていらっしゃいます。

「夏柑糖」や「香果餅」などを好きな方も多いのではないでしょうか。

京都屈指の観光地にある「老松 嵐山店」には茶房もあり、注文ごとに練り上げられる本わらび餅や善哉などをいただくこともできます。

店内には、可愛らしい雛人形が飾られていました。

お目当の「引千切(蓬・薄紅)」(1個432円)と、梅の花を模した「此の花」(464円)を購入。

「引きちぎった」ような角があるのが特徴

京都で暮らしはじめた当初、ひな祭りの可愛らしさとはかけ離れた、引千切という名称(漢字から連想されるイメージ)に驚いたものです。

江戸時代〜明治時代にかけて広まったそうで、来客が多く、お餅を丸めるひまがなくて「引きちぎった」ことが由来とされているように、ギュッと引きちぎったかのような、シッポのような、角のような部分があります。

引千切は宮中の子供を祝う儀式などで用いられた「戴餅(いただきもち)」、「小戴(こいただき)」に由来します。
戴餅は丸めた餅の真ん中をくぼませそこに餡をのせたもの、引千切はその土台の餅に柄のようなものがついております。
引千切という名前は「引きちぎる」ことからきていると言われますが、その形があこや貝に似ていることから「あこや餅」と呼ばれることもあります。
(老松の公式サイトより)

一見ただちぎったように見えますが、実に繊細なつくりと、滑らかな舌触りの手亡豆と白小豆との合わせ餡。

美味しい和菓子とともに、楽しいひな祭りを♪

店舗情報

店名:老松 嵐山店
住所:京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町20
電話番号:075-881-9033
営業時間:10:00〜17:00
定休日:不定休
老松の公式サイト

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トラベルフォトライター/世界遺産めぐり(京都市)

旅ブログ「それは、世界遺産がきっかけだった。」にて、旅のお役立ち情報を発信中。世界遺産巡りを中心に気ままに世界を旅し、気に入った異国の街で、暮らすように旅することも。これまでの旅の経験を生かして、国内、特に京都の魅力をお届けしていきます。京都で暮らしはじめてから、着物や日本茶にも目覚めました。

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