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【隠岐の島町】3年ぶりに開催された島の3大祭、大迫力の「御霊会風流」

松田マサヒロ離島移住ライター/島のふるさと納税担当(隠岐郡・出雲市)

島根県沖60kmに浮かぶ隠岐諸島。

この諸島の最大の島「隠岐島町(おきのしまちょう)」は独自の文化と雄大な自然が残る島でもあります。

この島で6月5日、島後三大祭りの一つであり県指定無形民俗文化財の「御霊会風流(ごれえふりゅう)」が営まれました。

隠岐郡西郷町下西の玉若酢命神社(たまわかすみことじんじゃ)で毎年6月5日の祭礼日に行われる神事です。行事の最大の呼びものは午後に行われる「馬入(うまいれ)れ神事」です。玉若酢命神社は隠岐国の総社で、隠岐の国守が隠岐中の神社にお参りするかわりに神々を玉若酢命神社に集めましたが、そのとき神々が馬に乗って参集されるということから「御霊会」といい、「馬入れ」の行事が行われました。
それぞれ6人の引き手によって、8頭の神馬が随神門(ずいじんもん)前から社頭へ一気にかけぬけるさまは、もうもうたる砂煙、馬のいななき、引き手のかけ声、見物人の歓声があがり、この祭りの圧巻です。これは武良(むら)祭風流、水若酢神社の祭礼風流とともに隠岐三大祭の一つに数えられ昭和40年(1965)5月に県の無形文化財に指定されました。

ー島根県観光協会HPより

玉若酢命神社の鳥居から社殿まで神馬が猛スピードで駆け上がり、その神馬を引き手達がなんとか手綱を持ちながら一緒に駆ける、隠岐の島町を代表する迫力満点圧巻のお祭り。

移住ライターである筆者もまだ見たことのないこのお祭り。これは見逃すわけにはいかない!

というわけで、実際に行ってきました!

お祭りの開始は午後の2時半からだったのですが、そのずっと前から島全体でも大きな賑わいを感じました。

この日の午前中は神社に向かって神馬の練り歩きが行われ、多くの町民が朝から通りに顔を出しています。

通りの雰囲気だけでも、多くの方が楽しみにしているのを感じました。それもそのはず、このお祭りが開催されたのはなんと3年ぶり

コロナ禍による中止が続き、お祭り自体が執り行われなかったため、多くの方が待ち望んでいたとばかりに神社に向かいます。

このお祭りの目玉はなんといっても馬入れ神事。

神社の中を神馬が猛スピードで駆け抜ける、この馬入れ神事を見に島内外方多くの方がお祭りに来ていました。

開始の2時半前になると、歴史を感じる衣装を身にまとった行列が門を抜け境内に入っていく姿も見られました。

定刻になり馬の姿が見られると、神社に集まった人たちがどよめき始めます。

そして馬の鳴き声、蹄の音、馬引き達の威勢の良い叫びが響き渡り、続々と神馬が参道を駆け登っていきます。

馬も人間も鬼気迫るような迫力を纏い駆け抜ける姿に、鳥肌が立つほど興奮をしてしまいました。

馬の本気の走りと、それについていく人間の迫力って、本当に圧巻なんです。

馬入れ神事が完了すると神社の外で神事が行われます。先ほど社殿内に入っていった方々も参道を戻っていきました。

鳥居の外ではこんなにも多くの人の姿が。

このあと競い馬と流鏑馬神事も執り行われ、神社に戻り御霊会が終了です。

島を代表する圧巻のお祭り。

次は来年の6月5日です。機会があれば是非みなさんも見に来てみてくださいね♪

玉若酢命神社
住所:隠岐郡隠岐の島町下西701
アクセス:西郷港からバス6分、玉若酢命神社前下車

離島移住ライター/島のふるさと納税担当(隠岐郡・出雲市)

島根県隠岐郡に住むマサヒロと申します!世界一周、台湾でのカレー屋開業、人材会社のタイ国駐在員を経て、隠岐諸島に移住いたしました。現在は島のふるさと納税担当として、島の美味しいものや、旬のもの、楽しいイベントの情報を発信しております。隠岐諸島だけでなく、島根県全体での情報も発信をしていきます!

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