定期的に美術や展示、音楽のイベントが開催されている国立駅の旧駅舎。今回は、ＭＯＡ美術館が開催した「国立児童作品展」に入選した小学生の子供たちの絵画が展示されています。このイベントは2024年1月24日まで開催されています。

応募総数106点の中から入選した作品が展示されています。小学生の絵画なのですが、めちゃくちゃレベルが高い！　子どもってこんなに絵が上手いのかと思わず感心してしまいます。そして、ただ上手いだけでなく、伝えたい思いや、感受性、思いやりが伝わってくる絵がたくさんありました！　さっそく見ていきましょう。

こちらは金賞・銀賞の受賞作品。金賞作品は、小学校を描いた作品ですが、もともと下地に明るい色を塗り、その上に黒色を重ねます。さらに、くぎのような尖ったもので黒色の塗料を削りながら絵を描く技法を使っています。削る濃淡や線の太さで微妙なニュアンスを出しています。

国立市教育長賞受賞作品は、妹を描いた兄妹愛あふれる作品。応募コメントにも妹がとてもかわいいという旨が書かれていたそうです。妹が泣いていると、遊ぶ手を止めて駆け寄って妹をあやす優しい姿が脳裏に浮かびますね。

こちらは国立市長賞の作品。昭和記念公園での花火大会の想い出が描かれています。花火を表現するためにたくさんの色を使い、消えゆく火の雰囲気を出すタッチには、心底感銘を受けました。

一緒に暮らしている金魚を描いた作品。金魚が生き生きと水槽で泳いでいる姿が、鮮やかな色使いで描かれていますね！

シュノーケルをして、サンゴを見た思い出を描いた作品。海に潜った時間がどれほど楽しい時間だったのかが伝わってくる人物の表情の描き方ですね！　サンゴの細かい丁寧な描写も、美しいサンゴの風景が記憶に刻まれているのだなとじーんときますね。

まだまだ紹介しきれない作品がたくさんあり、どれも技法、表現力、想いが詰まっていました。旧国立駅舎で子どもたちの絵画を存分に味わってください！