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食べすぎ対策にたんぱく質もとれるヘルシー食材お豆腐のすすめ

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

ようやく「食欲の秋」という言葉がぴったりな季節になってきましたね。

秋ならではの美味しいものも増えてきて、ついつい食べ過ぎてしまう…なんてことありませんか?我が家の介護メンズたちも「食欲の秋」に突入したようで、ご飯を食べる量が増えているようで、「いつもと同じ量を炊いたはずのごはんが足りない…」なんていうことも出てきましました。

ただ、「食欲がないよりはよい」ことなので「食べすぎ注意!」ということは言わず本人の満足する量を用意しています。ただ、何でもかんでも食べたいものを用意はせず「質を重視」するように意識しています。

私が今回、紹介する「質の重視」とは、ヘルシーだけどたんぱく質もとれて食べやすい食材「豆腐」について簡単に説明させて頂きます。

「豆腐」と一言に言っても「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」「充てん豆腐」とスーパーに並んでいるものだけでも種類は様々。また、地方によっては「島豆腐」のように一般的なスーパーやコンビニでは見かけないものもあります。ここでは手軽に手に入る「木綿豆腐」「絹ごし豆腐」「充てん豆腐」で栄養を比べてみましょう。

いずれも豆腐はスーパーやコンビニで販売されている3個パックのものを1個(1個150gが一般的ですが、1個は多いという方もいるので半分の75gで比べています。)

・「木綿豆腐」75g:55キロカロリー、たんぱく質5.25g、脂質3.68g

・「絹ごし豆腐」75g:42キロカロリー、たんぱく質3.97g、脂質2.63g

・「充てん豆腐」75g:42キロカロリー、たんぱく質3.75g、脂質2.33g

こうして比べてみると「木綿豆腐」の方がエネルギー、たんぱく質が多いことがわかります。この差は豆腐を作り方によって変わってきますが今回は省略しますね。

豆腐の硬さの好みにもよりますが、1回の食事で「少したんぱく質を多くしたい」と思ったら木綿豆腐。「今日はなめらかさを重視したい」と思ったら絹ごし豆腐や充てん豆腐を使用する。というように「同じ豆腐でもその時の食事の内容によって種類を変える」ことでたんぱく質やエネルギーを少しでも増やしたり減らしたりすることができます。

調理方法は、普段食べている「豆腐料理」で構いません。おみそ汁に入れたり、冷ややっこやサラダ、豆腐ステーキ、マーボー豆腐。これからの季節はお鍋に入れたり、あんかけ豆腐、揚げ出し豆腐など楽しみ方も様々です。いつもと同じ料理でも「豆腐」の種類を変えるだけで「いつもと違う料理」になります。食べやすい食材の代表として色々試してみてくださいね。わずかな栄養の差にみえますが「ちりも積もれば山となる」というように体を作る栄養も「こつこつたんぱく質をとって筋力をつけよう」という気持ちで気負わずに試してみてください。

※豆腐の原材料の「大豆」はアレルギーの表示義務の特定原料に指定されています。大豆アレルギーのある方は接種には十分注意してください。

※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。また、たんぱく質の制限をされている方も一度、かかりつけの医師や訪問看護さん等医療関係者にご相談してくださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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