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チョコレートはみんなが食べれる優秀な介護食

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

~令和6年能登半島地震で被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。1日も早い復旧とともに皆さまの心が穏やかになりますように~

冬になると「期間限定」のチョコレートが続々と販売されますね。また2月に向けて「バレンタインチョコ」の販売もされてきます。「期間限定」「バレンタイン」といつものチョコレートとは違うちょっと特別なチョコレートの販売に男女関係なく、楽しみという方もいるのではないでしょうか。

実はチョコレートは「特別」なものではなく、「常に持ち歩けることができる優秀な介護食のお助けアイテム」なのです。

その理由としては

1.砂糖や脂質が多く含まれるため、エネルギー補給には最適

2.個包装になっているので常に持ち歩きができる

3.味もミルクだけでなく、ホワイト、ビター、カカオ70%配合と種類も豊富

4.チョコレートには「カカオポリフェノール」が含まれていてストレス軽減、アレルギー対策、動脈硬化対策など良い点も多い

チョコレートの利点として4点あげましたが、介護食としておすすめのポイントとしては「1.砂糖や脂質が多く含まれるため、エネルギー補給には最適」という点です。食欲がなくても「チョコレート1かけなら食べられる」という方もいます。メーカーによってカロリーは違いますがミルクチョコレート1粒あたりのエネルギーは23キロカロリーあります。2粒食べれば50キロカロリー近く摂れることになります。

またチョコレートに含まれるカカオポリフェノールには脳疲労や精神疲労の回復に効き目があると言われています。

かばんの中に入れておくと、外出先で「少し疲れた」「小腹が空いた」という時にとても便利です。

介護食としておすすめのチョコレートは「ナッツが入っていないチョコレート」です。

ナッツが入っているとどうしても誤嚥(ごえん)の可能性が高まります。チョコレートのみのものが介護食には重宝します。チョコレートなら口の中で溶けます。噛まなくても口の中でゆっくりと溶かすように食べれば普段介護食を食べている方でも外出先でも食べることができます。エネルギーが高いので食べすぎは禁物ですが、食欲があまりない、災害等でもかさばらずかばんの中にいつでも入れられる、味も種類が色々あると、普通の食事を食べる方はもちろん介護食を食べている方にもおすすめの常備お菓子です。普段から食べてい慣れている味があると、いつもと違う環境でもホッとすることができます。

今日からでもできますので、ぜひ自分のバッグにお気に入りのチョコレートを常備してみませんか?

※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。また、糖質制限、エネルギー制限をされている方も一度、かかりつけの医師や訪問看護さん等医療関係者にご相談してくださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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