Yahoo!ニュース

【桐生】宝徳寺~緑のリフレクションの中で感じる安らぎの心~

mellia狛犬フェチのフリーフォトライター

あっという間に桜の季節が過ぎ、新緑の季節がやってきましたね。

木々が青々と眩しいくらいに輝いています。

夏がもうすぐそこまできていますが、私たちの心や身体の状態はどうでしょうか。

5月の連休も終わり、なんとなくやる気が出ない、疲れやすい、仕事や家事が思うように進まない、なんてこともあるかもしれません。

そんなときは、お家でのんびりと読書をする、あるいは、外で思いっきり身体を動かしてみるなど、人それぞれ様々なリフレッシュ方法があるでしょう。

そういう私の心身のリフレッシュ方法の一つが、神社やお寺を巡ることです。

自然の中に身を置き、静けさのなかで自分の内面と向き合う。
そういう時間があっても良いのではないでしょうか。

今回は、新緑に癒される絶景スポットとして、群馬県桐生市の宝徳寺さまをご紹介したいと思います。

目次

序章   神社仏閣について
第一章  神社仏閣の魅力
第二章  四季を感じる禅寺、宝徳寺

     宝徳寺について

     宝徳寺で感じる日本の四季

     心静かに、心豊かに 

     御朱印について
第三章  御朱印をいただくということ
終章

序章:神社仏閣について

神社仏閣とは、神社とお寺のこと。

そもそも日本にはいったいどれくらいの神社やお寺があるのでしょうか。

文化庁から公表されている令和4年版の宗教年鑑によると、令和3年12月31日の時点で、神社は84,316社、仏教系寺院は76,774寺あるとされています。

日本のコンビニの数は2023年3月時点で55,739店舗ですから、神社やお寺の方がはるかに多いことが分かります。

第一章:神社仏閣の魅力

私が神社やお寺を訪れ続けるのにはいくつか理由があります。

まずは、自然の中に身を置きたいから。

例えば、桜の時期はあそこの神社の桜が観たいから行ってみようか、紅葉の時期はこのお寺のもみじがとても綺麗だから立ち寄ってみようかといったように、神社仏閣にお参りすること自体が訪問のきっかけでなくても良いと思うのです。

そうやって立ち寄って、ご縁のあった神社仏閣にご挨拶をしてみる、そこから神社仏閣巡りが始まるかもしれません。

次に、その神社仏閣や地域の歴史に興味があるから。

いつ、誰が、どのようにして、どのような神様を祀っているのかなど興味は尽きませんが、その神社やお寺の歴史を知ることは、その地域の歴史を知ること、日本の歴史を知ることにもつながります。

他にも、荘厳な建築や美しい彫刻を観ること、宮司さんやご住職から直接お話を伺うことも、とても貴重な体験ではないでしょうか。

第二章:四季を感じる禅寺、宝徳寺

宝徳寺について

宝徳寺は臨済宗大本山建長寺第73世仏印大光禅師を開山として、桐生地域の領主であった桐生佐野正綱公の開基により室町時代の宝徳年間(1450年頃)に創建された禅寺です。当山は桐生城(柄杓山城)の裏口を護るための要害としてこの場所に建てられました。江戸中期には、当山17世の天渓和尚が大本山建長寺186代管長を務めました。

宝徳寺は、全国的にも数少ない「床もみじ」が有名なお寺です。

今回は「春の床もみじ特別公開」に合わせ、訪問することにしました。

門をくぐるとまず出迎えてくれたのは、2000個のカラフルな風車。

眩しい新緑にも思わず目を細めてしまいます。

深呼吸をして耳を澄ますと、小鳥のさえずり、虫たちの羽音、風が木々を揺らす音に優しく包まれます。

磨き上げられた28畳の床に映る新緑は、思わずため息が出るほどの美しさです。

毎年訪れていても、その年だけの美しさを見せてくれる、特別な景色が広がります。

宝徳寺で感じる日本の四季

「春の床もみじ特別公開」

・2023年4月15日から5月14日まで(終了)

鮮やかな新緑、境内では牡丹の花も咲き、鯉のぼりや風車とのコラボレーションも大変美しいです。

「風鈴まつり」

・2023年7月22日から9月18日まで

風鈴の音に涼を感じ、音に願いを込めて。3,000個の風鈴のトンネルを歩いてみませんか?

「秋の床もみじ特別公開」

・2023年10月20日から11月30日まで

・ライトアップは11月11日から11月28日まで

例年11月中旬が紅葉の見頃のようです。特に夜のライトアップは息をのむ美しさです。

昨年までは予約制でしたが、今年は予約せずに直接伺えるようです。

「除日の鐘」

・12月31日大晦日

除夜の鐘は突かず、どなたでも参加しやすいように日中に開催。

このように、宝徳寺では四季折々のイベントが開催されます。

春、夏、秋の「床もみじ特別公開」期間中のみ床もみじを観ることができるので、床もみじをご覧になりたい方は参考になさってください。

(最新情報は公式サイトなどで必ずご確認ください。)

心静かに、心豊かに

ここで、私が感じる宝徳寺の魅力をお伝えします。

その一つが、お地蔵さまです。

境内には「地蔵のこみち」があり、多くのお地蔵さまが優しく出迎えてくださいます。

表情が豊かで、思わずクスッと笑ってしまうようなあどけない表情のお地蔵さまもいらっしゃいます。

それぞれのお地蔵さまに手を合わせると、心が静まり、ほんの少しだけやさしい気持ちになれる気がします。

夏には麦わら帽子、寒くなるとニット帽やマフラーを巻いていらっしゃるので、とても大切にされていることが分かりますし、心が温かくなります。

また、枯山水(石庭)も魅力の一つでしょう。

石庭は省略できるもの全てを省略し、水を使わずに、石と砂などで、自然の美を表現した庭園です。 この庭は山々を借景とした、不老長寿と吉祥を願う鶴亀蓬莱の庭になっています。

石庭の周囲は、木々に囲まれ、春は新緑、秋は紅葉と季節ごとの風景に変わっていきますが、石庭は変わらず静かに在ります。

その対比がとても美しいと感じます。

その他、襖絵の双龍、平和の火など、四季を感じながらゆっくりと境内を巡られてみてください。

御朱印について

宝徳寺では、基本御朱印、限定御朱印などたくさんの御朱印があります。

特に切り絵御朱印は、趣味で切り絵をする私にとっては、一つの作品を仕上げる大変さも分かるだけに、とてもありがたく大切に保管させていただいています。

御朱印帳に関してもオリジナルのものでとても美しく、ご興味のある方はご縁をいただいてみてはいかがでしょうか。

第三章:御朱印をいただくということ

私が神社仏閣めぐりをはじめることになったのは、一冊の美しい御朱印帳を購入したことがきっかけです。

それまでは、年越しや新年などの行事以外で神社やお寺を訪れることはほとんどなかったように思います。

そんな私が、たまたま群馬県の赤城神社を参拝させていただいたとき、十二単を着た美しいお姫様が描かれた御朱印帳を目にしました。

それからは、その御朱印帳を片手に、当時住んでいた群馬県内の神社仏閣をめぐるようになり、あっという間に御朱印帳が十冊を超えるほど、たくさんのご縁をいただくことになりました。

御朱印はスタンプのように集めれば集めるだけご利益があるのでしょうか。

私は、御朱印をいただくということは、訪れた神社仏閣とのご縁を形にして残すことだと思っています。

御朱印はいただいて終わりではなく、家に帰った後も時々見返して、宮司さんやご住職としたお話しや、神社仏閣の姿、景色、そして自分自身の心の有りようを思い出す、大切なものです。

終章

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

今回、心身のリフレッシュをする方法の一つとして神社仏閣巡りを、そして四季を身近に感じることができる宝徳寺をご紹介しました。

私は、神社仏閣巡りをするようになってから、周囲の人たちやものごとに感謝をする気持ちをもてるようになりました。

周囲に感謝し、それを素直に伝えられるようになると、私自身の心のモヤモヤも、少しずつ軽くなっていったように思います。

いつもよりほんの少し、自分にも周りにもやさしくありたいとき、ご近所の神社やお寺を訪れてみてはいかがでしょうか。

参拝が目的でなくても、近所に住んでいるせっかくのご縁ですから、お散歩をしながらでも立ち寄って、ご挨拶をしてみてはいかがでしょう。

自然の中に身を置くことで心身のリフレッシュにつながり、自身の内面と向き合うことで、悩みを断ち切るきっかけを引き寄せてくれるかもしれません。

この記事が、だれかの神社仏閣めぐりのきっかけになれば、とても嬉しいです。

【基本情報】

臨済宗宝徳寺

住所:群馬県桐生市川内町5丁目1608

アクセス:

*お車でお越しの場合

北関東自動車道「太田桐生IC」「伊勢崎IC」より約30分

*電車でお越しの場合

・東北新幹線「小山駅」からJR両毛線で「桐生駅」まで約55分

・上越新幹線「高崎駅」からJR両毛線で「桐生駅」まで約45分

「桐生駅」北口より「おりひめバス」で約25分

吹上行き「宝徳寺入口」下車

あるいは名久木行き「旧川内北小学校前」下車

・東武鉄道 特急りょうもう号(1時間42分)「浅草駅」→「相老駅」あるいは「赤城駅」まで

各駅よりタクシーで約15分

駐車場:有

第一駐車場 宝徳寺入口正面 21台

第二駐車場 宝徳寺入口より100m 42台

御朱印対応時間:9:00~16:00(火曜、金曜日は御朱印受付はお休み。祝日の場合は受付可。)

拝観料、拝観受付時間:季節、イベントにより変動あり。詳細は公式サイトをご確認ください。

宝徳寺公式サイト

宝徳寺Twitter

宝徳寺Instagram

宝徳寺Facebook

【参考文献】

宝徳寺 配布パンフレット 記事内にて引用

文化庁「宗教年鑑」

一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会ホームページ

狛犬フェチのフリーフォトライター

はじめまして、フォトライターのmelliaと申します。神社仏閣、歴史に興味があり、地域の魅力とともに紹介しています。なかでも狛犬が好きすぎて、いつか狛犬写真集を出すことが夢です。日本中に数多くある神社やお寺を、より身近に感じていただけると幸いです。現在、栃木を拠点としているため、北関東エリアを中心に活動しています。宜しくお願いします。

melliaの最近の記事