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【桜川】雨引観音~気持ちも晴れやかに。花の名所で紫陽花と生きものたちに癒されよう~

mellia狛犬フェチのフリーフォトライター

梅雨真っただ中。お日様が恋しくなる季節ですね。

道端に咲いている紫陽花を見つけては、元気を分けてもらっています。

癒しの紫陽花
癒しの紫陽花

今回は、紫陽花の名所として有名な茨城県桜川市の雨引観音(雨引山楽法寺)を訪れました。

例年6月上旬~7月中旬頃まで、約100種類、約5000株の紫陽花が境内を埋め尽くします。

約40年前、梅雨の時期でも参拝に訪れる人々の心を晴れ晴れとさせたい、という思いから植えられたという雨引観音の紫陽花。

美しい境内を散策して、自然の中に身を置いてみましょう。

境内にて
境内にて

茨城県桜川市の魅力

境内より桜川市を一望する
境内より桜川市を一望する

桜川市は四季折々の花が美しい、自然豊かな場所です。

特に桜川市の山桜は「西の吉野、東の桜川」と称され、春には「桜川の桜まつり」が開催されます。

55万本の山桜が山々を染め上げる様子はとても美しく見事です。

また桜川市の真壁地域は、戦国時代から続く町並みの中に歴史的な建造物が息づき、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。

その町並みの中で行われる「真壁のひなまつり」も大きな魅力の一つでしょう。

平成15年、町おこしの一環として始まった「真壁のひなまつり」。開催期間中、商店や民家では自宅に伝わるひな人形を飾りつけ、道行く人を招き入れておもてなしをします。

当初21軒だった地元の参加店舗は、最盛期には約160軒を数えるまでになりました。

町を訪れる人をもてなしたいという温かい思いは、開催当初から現在も続いています。

魅力あふれる桜川市をゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか。

雨引観音の魅力

では早速、雨引観音へおじゃましてみましょう。

新緑の中に咲く紫陽花
新緑の中に咲く紫陽花

雨引山の勾配を活かした境内は、新緑に包まれ、たくさんの紫陽花が見頃を迎えていました。

雨に濡れたガクが美しい
雨に濡れたガクが美しい

訪れた日はあいにくの天気でしたが、雨だからこそ、新緑の緑が濃く、紫陽花もより鮮やかに見えるように思います。

城跡を思わせる巨大な石垣
城跡を思わせる巨大な石垣

雨引山の山頂には、かつては雨引山城があり、雨引山中腹に位置する雨引観音にもその遺構が残っています。

また、雨引観音の山門は真壁城の城門を移築したものであり、お寺の山門としては独特の雰囲気かもしれません。

寺史と御利益

本堂(観音堂)
本堂(観音堂)

雨引観音は雨引山楽法寺と申し、用明天皇2年(587年)梁の国人の法輪独守居士によって開かれた、厄除延命安産子育の霊験あらたかな延命観世音菩薩(国指定重要文化財)を本尊佛として、おまつり申し上げる坂東観音霊場第二十四番札所の名刹である。

宗派 真言宗豊山派

御本尊 延命観世音菩薩

御利益 安産子育、息災延命、開運、商売繁盛

本堂でお参りをした後は、ゆっくりと境内を散策してみましょう。

紫陽花に彩られた境内

雨引観音は季節毎に四季折々の花で彩られます。

一年の中でも、約5000株の紫陽花で埋め尽くされる今は特別な季節でしょう。

境内にて
境内にて

紫陽花の花手水
紫陽花の花手水

紫陽花に鶴を浮かべて
紫陽花に鶴を浮かべて

萼紫陽花
萼紫陽花

本堂から奥の院に向かって歩く
本堂から奥の院に向かって歩く

眩しい新緑の中、石畳の階段に沿って紫陽花が咲く
眩しい新緑の中、石畳の階段に沿って紫陽花が咲く

仁王門にて
仁王門にて

仁王門周辺もたくさんの紫陽花が咲く
仁王門周辺もたくさんの紫陽花が咲く

渦紫陽花
渦紫陽花

グラデーションが美しい
グラデーションが美しい

どこを見ても紫陽花でいっぱいな境内。

紫陽花を観ている間に、いつの間にか雨も上がり日が射してきました。

紫陽花を見ていると、天気だけではなく気持ちも晴れやかになりますね。

雨引観音の生きものたち

雨引観音で忘れてはならないのは、境内の「生きものたち」です。

境内にて まず出会ったのは・・・
境内にて まず出会ったのは・・・

カモたち 人が近づいても全く気にしない
カモたち 人が近づいても全く気にしない

自由に歩いて食べて泳いでいる
自由に歩いて食べて泳いでいる

みんなで仲良くお昼寝
みんなで仲良くお昼寝

境内でまず出会ったのは、カモたち。

境内を自由に歩いて、訪れた人たちを和ませていました。

彼らの微笑ましい姿を見つつ歩いていると、どこからか甲高い声が聞こえてきます。

声のする方へ階段を上っていくと、その先には一羽の孔雀が!

孔雀 自由に境内を歩いている
孔雀 自由に境内を歩いている

凛々しい横顔
凛々しい横顔

柵もなく、こんなに間近で孔雀を観たのは初めてでした。

とても美しいですね。

羽を広げてはくれないか、としばらく見守っていると・・・

広げた羽 神々しい
広げた羽 神々しい

まさに一瞬の出来事でした。

間近で見るととても迫力があります。

オスの孔雀が羽を広げるのは、メスへのアピールや縄張りを守るためなのだそうですね。

すぐに羽は閉じられて
すぐに羽は閉じられて

すっかり元通りに
すっかり元通りに

今回は会えませんでしたが、ヤギもいるようです。

ちなみに、お猿さんも芸を披露しに遊びに来ていました。

マイペースで美しい生きものたちに出会うことができ、とても癒されました。

御朱印

御本尊(延命観世音菩薩)の御朱印の他、数種類の御朱印を受けることが可能です。

・御本尊の御朱印

・坂東三十三観音 第24番 専用御朱印

・東国花の寺百ヶ寺 茨城6番 専用御朱印

・関東八十八ヵ所 特別霊場 専用御朱印

・御詠歌の御朱印など

私は、御本尊の御朱印と東国花の寺百ヶ寺の御朱印を受けました。

御本尊の御朱印
御本尊の御朱印

オリジナルの御朱印帳も大変美しいので、ご興味のある方は公式ホームページなどでご確認ください。

最後に

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

雨引観音は、春は桜や牡丹、初夏は新緑や紫陽花、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の姿を楽しむことができます。

また、雨引観音から山頂まではハイキングコースになっているため、天気の良い日はゆっくりと自然の中を散策してみるのも良いかもしれません。

この季節、境内に咲く紫陽花もとても美しいのですが、雨引観音の「あじさい祭」の特徴は、紫陽花を池に浮かべる「水中華」ではないでしょうか。

今年は6月24日から開催されているので、また改めてお参りに伺いたいと思っています。

曇り空はまだしばらく続きそうですが、鮮やかな紫陽花を観て晴れやかな気持ちを感じてみてはいかがでしょう。

この記事が、梅雨を楽しむきっかけになれば幸いです。

【基本情報】
雨引観音 雨引山楽法寺
住所:茨城県桜川市本木1
アクセス:
*お車でお越しの場合
北関東自動車道「桜川筑西IC」より約15分
*電車でお越しの場合
JR「岩瀬駅」からタクシーで約10分
駐車場:有 約500台
参拝時間:8:30‐17:00 
雨引観音公式ホームページ
雨引観音公式Instagram
雨引観音公式Twitter

「あじさい祭」について
期間:6月24日~7月9日までを予定
上記期間中20時までライトアップ、21時閉門

【参考資料】
『茨城・栃木・群馬 ご朱印めぐり旅 乙女の寺社案内』 ジェイアクト著 
雨引観音公式ホームページ 記事内にて一部引用
桜川市観光協会公式ホームページ

狛犬フェチのフリーフォトライター

はじめまして、フォトライターのmelliaと申します。神社仏閣、歴史に興味があり、地域の魅力とともに紹介しています。なかでも狛犬が好きすぎて、いつか狛犬写真集を出すことが夢です。日本中に数多くある神社やお寺を、より身近に感じていただけると幸いです。現在、栃木を拠点としているため、北関東エリアを中心に活動しています。宜しくお願いします。

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