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【前橋】赤城神社~青い湖畔に建つ朱色の御社が美しい~ツツジ咲き誇る初夏の赤城山の様子もお伝えします!

mellia狛犬フェチのフリーフォトライター

梅雨の晴れ間が恋しい日が続いていますね。

雨に濡れた後の山歩きは、木々の青さをより一層眩しく感じます。

赤城神社から黒檜山登山口へ
赤城神社から黒檜山登山口へ

今回は、朱塗りの御社が美しい群馬県前橋市の「赤城神社」を訪れました。

赤城神社へ参拝後、赤城山の主峰である黒檜山から駒ヶ岳へ縦走したので、その様子も併せてお伝えします。

初夏の赤城で美しい自然を満喫しましょう。

群馬県前橋市の魅力

赤城山(駒ヶ岳)より
赤城山(駒ヶ岳)より

「赤城神社」が鎮座する群馬県前橋市は、豊かな自然と東国を代表する史跡の残る場所です。

日本百名山の一座である赤城山は、訪れる人のレベルに応じて楽しめる豊富なコースも魅力です。赤城山の大自然を楽しみながら歩くハイキングコースも整備されています。

また「さくら名所100選」に選ばれた「赤城南面千本桜」は、群馬県を代表する桜の名所として、満開時には見事な桜のトンネルを観ることができ、県内外から多くの人々が集まります。

さらに群馬県は近畿、北九州とならんで古墳が多く、中でも前橋市の総社地区や大室地区には多くの古墳が存在します。

群馬総社駅周辺の二子山古墳、愛宕山古墳、宝塔山古墳、蛇穴山古墳という4つの古墳は、形式も前方後円墳、円墳、方墳とバラエティーに富み、石室内部を自由に見学することができます。シェアサイクルを借りて周辺の名所と合わせて効率よく巡ることも可能です。

また、私も何度か訪れたのですが、群馬県庁の展望フロアからの景色はとても美しいことで知られています。群馬県庁は都道府県庁舎として日本一の高さを誇り、展望フロアを無料で利用することができます。赤城山、榛名山、妙義山の上毛三山や前橋の市街地を一望することができ、おすすめのスポットです。

見所がたくさんある前橋市をゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか。

赤城神社の魅力

では早速、赤城神社へおじゃましてみましょう。

大沼湖畔にて
大沼湖畔にて

前橋市には三夜沢町の三夜沢赤城神社や二之宮町の二宮赤城神社など、赤城神社と呼ばれる神社が14社あります。

今回ご紹介するのは大沼湖畔に建つ朱色の御社が美しい赤城神社です。

赤城神社
赤城神社

大沼湖畔、小鳥ヶ島に鎮座する。
大沼湖畔、小鳥ヶ島に鎮座する。

大沼は標高1345m。平地よりも空が濃く青く見える。
大沼は標高1345m。平地よりも空が濃く青く見える。

赤城姫の絵馬。赤城神社の御朱印帳や御朱印、御守りにも描かれる。
赤城姫の絵馬。赤城神社の御朱印帳や御朱印、御守りにも描かれる。

上毛三山の一つである赤城山は、大沼や小沼を有し、登山だけではなく、ボートやワカサギ釣りを楽しむことができるおすすめの観光スポットです。

そんな赤城山ですが、冬以外の季節は基本的に深い霧で覆われていることが多い印象を持っています。

今回参拝した日は天候にも恵まれ、赤城神社上空にも青空が広がっていましたが、ふと気が付くと深い霧に覆われ辺りが真っ白になっていることもあるので、山の天気は変わりやすいと実感します。

晴天の赤城神社も美しいですが、真っ白の霧の中、ぼんやりと浮かび上がるように見える朱色の社殿もまたとても幻想的で美しいです。

御由緒について

赤城神社の狛犬。大きな狛犬と瓜二つの小さな狛犬が可愛らしい。
赤城神社の狛犬。大きな狛犬と瓜二つの小さな狛犬が可愛らしい。

御祭神 主祭神 赤城大明神

御神徳 心身健康、無病息災、病気平癒、開運招福、家内安全、商売繁盛、社運隆昌、交通安全、旅行安全、工事安全、学業成就、試験合格、芸事上達、必勝、当選、良縁、縁結び、子授け、安産子育、厄除け、方位除け、心願成就 他

赤城神社は、主祭神に赤城大明神・赤城山と湖の神様をお祀りし、古来人々の守護神として信仰されてまいりました。清らかな頂きから流れる水は、生命に命を与え、田畑の稔りをもたらします。また、勇壮なる山なみは力強さを、四季折々の景色は優しさと美しさをあらわし、その山容と景観、神秘的なたたずまいは、仰ぎ見る人々の心を捉えてまいりました。
その信仰は、太古に遡り設立年代は不詳ですが、大同元年(806年)に小沼から見上げる神庫岳(後の地蔵岳)の中腹より、大沼の畔に御遷宮されたという記録が残されております。この年代に因み、この地を大洞と名付けたのです。この時、小沼の畔にも小沼宮(豊受神社)が建てられております。
(中略)
明治20年~43年の間、小沼畔・豊受神社、小鳥ヶ島・厳島神社、黒檜山山頂・高於神神社をはじめ、赤城山内の神社を合祀いたしました。寛永十九年(1642年)徳川家光公の命により再建された社殿は、三百年以上に亘る赤城山の厳しい気候により荒廃したため、昭和45年、凡そ千二百年鎮座した大洞の地をあとに、小鳥ヶ島・厳島神社の跡地に御遷宮されました。

赤城神社は古くから女性の願掛け神社として知られています。

赤城山と湖の神様「赤城大明神」のもとに召された赤城姫の伝説から、この女神様に願うと女性の願いは必ず叶えられると言われています。

今回は、登山の無事をしっかり祈願しました。

御朱印について

赤城神社見開き御朱印
赤城神社見開き御朱印

赤城神社では書置きの御朱印を受けることが可能です。

私は毎回、赤城姫の描かれた見開きの御朱印をいただいています。

余談ではありますが、私が神社仏閣巡りを始めたのは、この赤城神社の赤城姫が描かれた御朱印帳を手にしたことがきっかけでした。

通年デザインは統一されていますが、季節限定色の御朱印帳の取り扱いもあるようなので、ご興味のある方は注目していただければと思います。

これまで赤、黒、黄色の御朱印帳を受けてきましたが、どの色もとても美しく、後に見返しても気持ちがほっこりします。他にも季節によって、紺、桃、緑、水色などの御朱印帳が置かれていたこともありました。

赤城姫が描かれた御朱印帳以外にも、赤城神社の朱色の御社が描かれた御朱印帳も置かれているので、そちらもおすすめです。

初夏の赤城山登山

赤城神社からほど近い黒檜山登山口。岩場の急登が続く。
赤城神社からほど近い黒檜山登山口。岩場の急登が続く。

今回は赤城神社へご挨拶をしたあと、黒檜山から駒ヶ岳へ縦走しました。

日本百名山である赤城山は黒檜山、駒ヶ岳、地蔵岳、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳、長七郎山などからなる山々の総称です。黒檜山は標高1828m、赤城山の主峰になります。

黒檜山では岩場の登りが続きますが、途中開けた場所もあり、大沼を見渡すことができます。

正面に地蔵岳。大沼湖畔と赤城神社が見える。
正面に地蔵岳。大沼湖畔と赤城神社が見える。

また、赤城山は関東屈指のツツジの名所であり、6月には14種類50万株のツツジが咲き誇ります。

今回登った時はシロヤシオやミツバツツジ、レンゲツツジなどが満開を迎え、とても美しく、登山の疲れも忘れるようでした。

岩場を登ってふと空を見上げると、花々が咲き誇っている。
岩場を登ってふと空を見上げると、花々が咲き誇っている。

シロヤシオ
シロヤシオ

開けた岩場。写真スポットの一つ。
開けた岩場。写真スポットの一つ。

サラサドウダン
サラサドウダン

黒檜山山頂まで岩場が続く。
黒檜山山頂まで岩場が続く。

しばらく登って、再び見晴らしの良い場所に出る。
しばらく登って、再び見晴らしの良い場所に出る。

シロヤシオのトンネルが美しい。
シロヤシオのトンネルが美しい。

黒檜山山頂。この先に展望スポットがあり谷川岳や奥日光連山を見渡すことができる。
黒檜山山頂。この先に展望スポットがあり谷川岳や奥日光連山を見渡すことができる。

山々が連なり、その濃淡が美しい。
山々が連なり、その濃淡が美しい。

木々越しに小沼が見える。
木々越しに小沼が見える。

駒ヶ岳方面へ。途中、御黒檜大神が祀られている。ここまで無事に登れたことへの感謝と最後まで安全な登山を祈願する。  
駒ヶ岳方面へ。途中、御黒檜大神が祀られている。ここまで無事に登れたことへの感謝と最後まで安全な登山を祈願する。  

御黒檜大神
御黒檜大神

駒ヶ岳への縦走はまず下りから。途中、ツツジのトンネルが続く。
駒ヶ岳への縦走はまず下りから。途中、ツツジのトンネルが続く。

駒ヶ岳を望む。
駒ヶ岳を望む。

駒ヶ岳山頂より
駒ヶ岳山頂より

ツツジ越しの大沼
ツツジ越しの大沼

遠くに赤城神社。ここから下山の安全を祈願する。
遠くに赤城神社。ここから下山の安全を祈願する。

大洞方面へ。正面に小沼が見える。
大洞方面へ。正面に小沼が見える。

最後までツツジが見守ってくれる。
最後までツツジが見守ってくれる。

赤城山は以前雪山を登ったのですが、今回はその時とは全く違う、初夏の赤城山を観ることができました。

白銀の赤城山も綺麗ですが、新緑の中、白や赤、ピンク、オレンジ色の花々が咲き誇る赤城山もとても美しいです。

赤城山は気軽に登山できる百名山と言われていますが、はじめに岩場の登りが90分以上続いたので体力を使ってしまった感じがします。

そして熊の出没も報告されていますので、弾丸登山はせず、しっかり装備をして登るようにしてください。

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございます。

今回は、古くから女性の願いを叶えると伝えられる赤城神社について、そして赤城山登山をご紹介しました。

湖畔に佇む静かな神社で、豊かな自然に囲まれて心地良い時間を過ごしてみるのも良いかもしれません。

また、赤城山はどの季節に訪れても新しい発見がある場所です。

春の桜、初夏のツツジ、秋の紅葉、冬の樹氷・大沼の結氷など、四季折々の姿はとても美しく、訪れた人だけが味わえる楽しみでしょう。

個人的には、冬に結氷した大沼や小沼の上を歩いて横断するのがとても楽しみでもあります。氷の上を歩くことになるので、訪れる際はアイゼンなどの対策を忘れずに。

例年1月上旬からは氷上ワカサギ釣りを楽しむことも可能です。

もし冬の赤城山を訪れたら、凍った沼の中をそっと見つめてみてください。アイスバブルという神秘的な現象が起きています。

アイスバブルは氷の表面に現れる美しい気泡のことを言います。日本では阿寒湖など北海道でしか観ることができない、とても珍しい現象のようです。

初夏の赤城山登山も良いですが、沼周辺をハイキングするだけでも全身で自然を感じることができるのでとてもおすすめです。標高も高いので風が涼しく過ごしやすいですよ。

【基本情報】
赤城神社
住所:群馬県前橋市富士見町赤城山 4-2
アクセス:
*お車でお越しの場合
関東自動車道「赤城IC」より国道353号、県道4号経由 約60分
*電車でお越しの場合
「JR前橋駅」より関東交通バスにて、富士見温泉経由 約70分
土日祝日は直通バスの運行あり(前橋駅北口6番乗り場)
駐車場:有 8:00-18:00(夜間利用不可)
受付時間:

9:30-16:30(4月1日~11月30日)

10:00-16:00(12月1日~3月31日)
赤城神社公式ホームページ

狛犬フェチのフリーフォトライター

はじめまして、フォトライターのmelliaと申します。神社仏閣、歴史に興味があり、地域の魅力とともに紹介しています。なかでも狛犬が好きすぎて、いつか狛犬写真集を出すことが夢です。日本中に数多くある神社やお寺を、より身近に感じていただけると幸いです。現在、栃木を拠点としているため、北関東エリアを中心に活動しています。宜しくお願いします。

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