毎年多くの人々を魅了してやまない宝徳寺の秋の床もみじ特別公開とライトアップが開催されている。

通常は入ることのできない本堂にて、春、夏、そして秋の特別公開期間中だけ見ることのできる奇跡の絶景だ。

特に秋は、磨き上げられた床に映し出された「赤」のリフレクションを観るために多くの人が訪れている。

夜のライトアップは昨年までは予約制だったが、今年からは予約不要で観覧可能だ。

全国的にも数少ない床もみじを堪能した後は、広い境内に佇むお地蔵さまや満開の菊の花に囲まれて、秋の夜長を満喫してみるのも良いだろう。

今回は、ようやく見頃を迎えた群馬県桐生市の宝徳寺の紅葉をご紹介したい。

宝徳寺について

宝徳寺は室町時代に創建された禅寺である。

境内のいろいろなところで50体のお地蔵さまと出会うことできるのも宝徳寺の魅力の一つ。

なで地蔵、ほほえみ地蔵、よろこび地蔵、しあわせ地蔵など、出会うことができたらそっと手を合わせたい。

特別公開について

春、夏、秋の特別期間中のみ本堂が開放され、床もみじを観ることが可能だ。

四季折々の美しさを感じることができるため、特別公開期間中は季節を問わず多くの人が訪れる。

御朱印について

宝徳寺では常時数十種類の御朱印を受けることが可能だ。

四面綴り、二面綴り、切り絵御朱印など、どの御朱印も繊細で美しい。その魅力に夢中になってしまう人も多いだろう。

特に特別公開やライトアップ限定の御朱印はその期間中だけのものになるので、時間帯によっては朱印所に行列ができていることもしばしばだ。

御朱印を集めている方も、初めて受ける方も、お気に入りの一枚を見つけて大切に持ち帰って欲しい。

最後に

今年は紅葉の色づきが少し遅いようにも感じる。宝徳寺でも特別公開期間を延長し、12月3日(日)まで床もみじを楽しむことができる。

紅葉と聞くと真っ赤に色づいたもみじを想像してしまうが、緑や黄、オレンジ、赤褐色とさまざまな色が混じった今年の境内も美しい。自然のまま、あるがままを楽しみたい。

秋の床もみじ特別公開とライトアップを見に行く際は、日常の忙しさはいったん忘れてゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがだろう。