今年も残すところ10日ほど。

この一年を無事に過ごせたことへの感謝を神様や仏様にお伝えするため、この時期に神社やお寺を訪れてお参りすることを御礼参りという。

そこで今回訪れたのが足利織姫神社だ。

足利織姫神社では本殿に向かう縁結び坂に七色の鳥居がある。

紫の鳥居から始まり若草、赤、緑、黄、青、朱色と七色それぞれ異なるご縁に恵まれるといわれている。

また一の鳥居から始まる229段の石段を上って参拝することでも、足利織姫神社の七つの御神徳であるさまざまな縁結びを叶えてくださる。

師走の忙しい季節にゆっくりと今年一年を振り返る時間はないかもしれないが、御礼参りをきっかけにこの一年を思い返してみるのも良いかもしれない。

足利織姫神社

ご祭神は、機織(はたおり)をつかさどる「天御鉾命(あめのみほこのみこと)」と織女である「天八千々姫命(あめのやちちひめのみこと)」の男女二柱の神様である。

この二柱の神様は共同で絹の衣を織り、天照大神に献上していたといわれる。

縁結びの神社　

1200年以上の歴史を持つ織物産業の地、足利。

かつてこの地に機織の神社がなかったことから、1705年足利藩主が現在の八雲神社へ天御鉾命、天八千々姫命を合祀したことが始まりといわれる。

織物は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が織りあって織物(生地)となることから、男女二人の神様を御祭神とする足利織姫神社は「縁結びの神社」といわれるようになった。

七つの御神徳

足利織姫神社の「七つの御神徳」。

赤色　　よき　人　　と縁結び

黄色　　よき　健康　と縁結び

緑色　　よき　知恵　と縁結び

青色　　よき　人生　と縁結び

若草色　よき　学業　と縁結び

朱色　　よき　仕事　と縁結び

紫色　　よき　経営　と縁結び

境内の縁結び坂にある七色の鳥居をくぐって新しい年も良いご縁に恵まれるよう祈りたい。

御朱印と御朱印帳

足利織姫神社では基本御朱印や季節限定御朱印を受けることができる。

特にオリジナル御朱印帳は織物に因んだデザインでとても美しいので、ご興味のある方はぜひ訪れて欲しい。

最後に

足利織姫神社は恋人の聖地としても知られている。

「愛むすび・愛の鍵」は社務所で受けることができるので、大切な人と訪れて欲しい。また二人で鐘を鳴らすと幸せになれるという「愛の鐘」にも注目だ。

今年の締めくくりに本年の良い出会いへの感謝と新しい年の良い縁を祈りたい。