特に予定のない日はゆっくりと神社やお寺をめぐるのも良い。

偶然訪れた場所で、例えばたまたま季節の花が満開に咲いていると、また来年もこの時期にお参りに来ようか、あるいは季節を変えてまた訪れてみようかと思うことがある。

思いがけず末永いご縁に恵まれることがあるのだ。

鹿沼今宮神社

今回ご縁をいただいたのは、栃木県鹿沼市に鎮座する今宮神社だ。

今宮神社は1534年、鹿沼城を築城した壬生氏により創建された。

日光二荒山神社の三神を御所森から現在地に移し、「今宮権現」と称して城の鎮守としたことに始まる。

毎年10月に行われる鹿沼秋まつり「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」は江戸時代から続く鹿沼の伝統行事である。

20数台の豪華な彫刻屋台が鹿沼の街を練り歩く姿は圧巻だ。

2003年には国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されている。

御祭神

大己貴命(おおなむちのみこと)

田心姫命(たごりひめのみこと)

味耜高彦根命 (あじすきたかひこねのみこと)

他、少彦名命(すくなひこなのみこと)を合祀

御神徳

招福、縁結び

御朱印

片面、二面綴りの書き置きの御朱印を受けることが可能だ。季節ごとに変わるカラフルな御朱印は心が弾む。

最後に

鹿沼市の観光スポットとして、今の時期であれば「上永野 蝋梅の里」もおすすめだ。

今宮神社から車で約30分の場所に位置する「上永野 蝋梅の里」では、日本最多の6種類の蝋梅を観賞することができる。

約500株、4000本の蝋梅の花が咲き誇る姿は、まだ1月にもかかわらず春の到来を感じさせる。

園内いっぱいに広がる優しい甘い香りに癒されて欲しい。

現在見頃を迎えているものもあるが、品種によっては3月まで楽しむことができるようだ。

珍しい蝋梅の香水も販売しているので、気になる方はぜひ一度立ち寄ってみてはいかがだろうか。

旅行で日光の社寺や宇都宮の餃子を目的に栃木県を訪れる人は多いかもしれない。

鹿沼市は日光市や宇都宮市と接しているため、車であれば両市から30分ほどで訪れることができる。

この記事が、社寺や季節の花めぐりなど、魅力あふれる栃木県を満喫するきっかけになれば幸いだ。