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一面の銀世界に立つ復活のしだれ桜。祥雲寺で出会う四季折々の美しい風景に魅せられて。

mellia狛犬フェチのフリーフォトライター

「宇都宮」といえばまず何を思い浮かべるだろうか。

餃子、ジャズ、カクテルなど人によってさまざまなイメージがあるだろう。

ただ実際に宇都宮で暮らしてみて感じるのは、都市と自然がちょうど良く共存しているところが宇都宮の魅力ではないだろうか、ということだ。

見頃を迎えた梅の花 その上にも雪が降り積もる
見頃を迎えた梅の花 その上にも雪が降り積もる

今回訪れた祥雲寺は宇都宮の街中にある。

境内に入ると、街中とは思えないほど豊かな自然と四季折々の花が咲く美しい風景が、私たちを出迎えてくれる。

今は蝋梅や梅の花が見頃を迎えているが、3月下旬には大きなしだれ桜が開花し、多くの人で賑わうだろう。

本堂前にて撮影
本堂前にて撮影

一昨日の大雪で一面の銀世界となった祥雲寺。

栃木県の天然記念物にも指定される祥雲寺のしだれ桜は、花が咲いていなくても見る者の心を魅了する。

枝先に雪の花をつけたしだれ桜を観に祥雲寺を訪れたのでご紹介したい。

辺り一面の銀世界
辺り一面の銀世界

曹洞宗 戸祭山 祥雲寺

祥雲寺は約550年の歴史がある曹洞宗の古刹だ。

5万平方メートル(東京ドームとほぼ同じ広さ)を超えるほどの広大な境内は豊かな自然に囲まれ、街中とは思えない静かで穏やかな空気に包まれている。

本堂
本堂

本堂には御本尊である釈迦牟尼物が祀られている。

西国三十三番観音や数百体に及ぶ羅漢像群も見どころである。

石像にも雪が降り積もる
石像にも雪が降り積もる

一体一体異なる表情が魅力的
一体一体異なる表情が魅力的

四季折々の自然としだれ桜

見頃を迎えた蝋梅の花
見頃を迎えた蝋梅の花

境内に入ると表情豊かな石仏たちや、今の時期であれば蝋梅や梅の花と出会う。季節を変えて何度でも訪れたくなる場所である。

しだれ桜
しだれ桜

祥雲寺のしだれ桜は、江戸時代に本堂再建の記念に植えられたという。

本堂の火事で一部が焼けてしまったことで、一時は枯死寸前にまでなったが、今再び花を咲かせて訪れる人々を和ませる。

開花は3月下旬頃。

今度は満開のしだれ桜の下で春を堪能したいものだ。

最後に

祥雲寺では御朱印の頒布はないが、写経や座禅などさまざまな体験が可能である。詳細は公式サイトの中のブログを確認して欲しい。

もうすぐ桜の季節がやってくる。

祥雲寺は桜の名所である八幡山公園に隣接しているので、どちらも訪れて宇都宮の豊かな 春を満喫してみてはいかがだろう。

【基本情報】
祥雲寺
住所:栃木県宇都宮市東戸祭1-1-16
アクセス:
*お車でお越しの場合
「宇都宮IC」より約20分
「鹿沼IC」より約25分
*電車でお越しの場合
JR宇都宮駅から徒歩約30分、車で約7分
バスを利用する場合は「宇都宮駅・県庁・戸祭台循環」又は「宇都宮駅・西塙田・戸祭行」で約10分
駐車場:有

【参考資料】
祥雲寺公式サイト
栃木旅ネット 栃木の観光・旅行情報サイト 『祥雲寺(しだれ桜)』
日本花の会 桜の名所づくり 『FAQ・桜の豆知識』

狛犬フェチのフリーフォトライター

はじめまして、フォトライターのmelliaと申します。神社仏閣、歴史に興味があり、地域の魅力とともに紹介しています。なかでも狛犬が好きすぎて、いつか狛犬写真集を出すことが夢です。日本中に数多くある神社やお寺を、より身近に感じていただけると幸いです。現在、栃木を拠点としているため、北関東エリアを中心に活動しています。宜しくお願いします。

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