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懐かしい店構えに誘われて、昭和にタイムスリップ【足立区】

mihhy元あだちっこライター(東京都足立区)

前回、西新井の街歩きをして風鈴めぐりをしてきました。
風鈴めぐりについてはこちらで紹介していますので、あわせてご覧ください。

その時に、つい足を止めてしまったお店がこちら。
西新井大師の参道付近にある「かどや」です。

そこだけ、昭和で時が止まってしまっているような佇まい。
映画やドラマの撮影にも使われているとのことで、納得です。

こちらのお店、「かどや」は1922年(大正11年)に創業された甘味・食事処です。昭和30年代から変わらない店構えということで、今ではあまり見かけなくなった、貴重なお店のひとつです。

入口が3カ所あって風通し抜群

こちらのお店、以前から気になっていたのですが、まだ入ったことはありませんでした。

入口は3カ所で、食事専用の入口がありました。(持ち帰り専用の入口は出入りできません)

入口の看板です。
入口の看板です。

思い切ってのれんをくぐってみました。

たくさんのメニューが貼ってあります。
たくさんのメニューが貼ってあります。

この日は休日でしたが、お昼にはまだ少し時間があったので、お店には誰もいませんでした。

好きな席に座っていいとのことなので、別の入口付近の席へ。

落ち着きます。
落ち着きます。

お店にはクーラーがないようです。
それでも、入口が3カ所あって全開なので、風通しがよく開放感があり、気持ちがいいです。
換気も万全ですね。

「禁煙」の文字の脇に、“お身体、ご自愛くださいませ。”のひと言。
手書きの文字で、お店の方の優しさを感じました。

昭和の面影が残ったメニュー

値段もお手頃で、全てが昭和のままのようです。

色々と迷いましたが、ラーメンを注文しました。

ラーメン500円(税込)
ラーメン500円(税込)

昔ながらの中華そばで、あっさりしていて素朴でおいしい!ネギやなると、チャーシューやメンマも王道です。昭和にタイムスリップしたような空間で食べると、余計においしく感じました。

お昼に近くなり、少しづつお客さんが入ってきました。そこで他のお客さんを見ていて初めて気が付きましたが、代金は品物と引き換えで支払うシステムだったようです。

そういえばテーブルの上にお会計のトレーが置いてありました。
ほぼラーメンは食べ終わっていたので、急いで代金を載せておきました。

甘味処ということもあり、甘いものもおいしそう。
追加で注文することにしました。

ラムネにも心惹かれました。
何だか子供の頃に戻ったような気分になって、わくわくしてきました。

こちらはクリームあんみつ。

クリームあんみつ450円(税込)
クリームあんみつ450円(税込)

そして、こちらはクリームみつ豆です。

クリームみつ豆400円(税込)
クリームみつ豆400円(税込)

どれもシンプルで、黒蜜やあんこもさっぱり。バニラアイスと相性も良く、何とも言えない幸せな時間でした。

お店を出ると、窓に張り紙が貼ってありました。
店内にも貼ってありましたが、気が付きませんでした。前払い制でしたね。

名物の今川焼は、10月中旬までお休みのようです。
かき氷の種類も豊富なので、今度は暑くなったらまた訪れたいです。

持ち帰り用の窓口もあり、かき氷や焼きそばも注文できます。

持ち帰り専用の窓口
持ち帰り専用の窓口

持ち帰り用メニュー
持ち帰り用メニュー

ふたつののれんが出迎えてくれます。これ、心躍ります。

左が持ち帰り用の窓口、右が店内飲食用の入口です。
左が持ち帰り用の窓口、右が店内飲食用の入口です。

老舗の甘味・食事処で心もほぐれる

ずっと気になっていて、やっと入ったお店「かどや」

印象的な外観のみならず、昭和へタイムスリップしてしまう。
そんな非日常の“空間”や“味”の体験ができるお店でした。

そこから一歩外に出ると、現実に引き戻されたような感覚がしました。このギャップが何とも言えず「また来たいな。」と思わせてくれます。

これからますます暑くなってきますね。
西新井大師の近くに来たときは、ふらっとかき氷を食べに、昔懐かしい「かどや」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【かどや】
住所:足立区西新井1-7-12
アクセス:東武大師線「大師前駅」徒歩3分
電話番号:03-3890-2360
営業時間:11:00~17:00(入店は16:30まで)
休業日:不定休(水曜日休業が多い)
*営業時間、休業日は20121年7月7日現在。
変更になることがあるので、事前にお店に確認してください。

元あだちっこライター(東京都足立区)

東京の端っこ足立区で暮らす2児の母。足立区内の身近な「楽しい」や「おいしい」を探しては自転車で駆け巡っています。下町人情の残る、古くて新しい足立区の魅力を母親目線も交えて発信していきたいです。

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