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150年近く続く老舗の蒟蒻屋さんには、夏にぴったり神津島産の“ところ天”があった!【足立区】

mihhy元あだちっこライター(東京都足立区)

以前、千住大橋のやっちゃば跡を歩いてきました。
(やっちゃば跡についてはこちらで紹介していますので、あわせてご覧ください。)
その日は日曜日だったため、お休みだった蒟蒻屋さん。そちらのお店にどうしても行きたくて、平日に再度訪れてきました。

千住大橋駅から足立市場に向かうと、足立市場の正門前の通りから墨堤通りまでの通りにやっちゃば跡が今も残っていて、旧日光街道沿いはやっちゃば通りと呼ばれています。
往時の賑わいを残すたくさんの木札が目につきますが、
現在も商いを続けているお店があると聞きました。


そのやっちゃば通りに、現在五代目が営んでいる老舗の蒟蒻専門店「山栄食品(有)」はあります。
テレビでも取り上げられていて、千住大橋周辺では有名店のようです。

店頭に蒟蒻などが並べられていました。
店頭に蒟蒻などが並べられていました。

神津島の最高級の天草が原料のところ天

ところ天や玉こんにゃく、手延べこんにゃく
ところ天や玉こんにゃく、手延べこんにゃく

ところ天の箱には、産地証明書とともに原料の天草が並んでいました。
「神津島晒天草」が原料で、神津島は古くから最高級の天草の産地として伝統を誇っているようです。
なんとも、心惹かれます。
訪れた日は猛烈に暑い日だったので、久しぶりに冷たいところ天がどうしても食べたくなり、こちらのところ天(129円)を購入しました。ところ天のつゆと、ふりかけ、からし付きです。

糸こんにゃくや白滝など。
糸こんにゃくや白滝など。

お店の中の様子
お店の中の様子

扉の奥では、代々受け継がれてきた製法で商品を作り続ける、店主の後ろ姿が印象的でした。

古い歴史とともに地元に愛されるお店

明治6年(1873年)から続くという老舗の蒟蒻屋さんには、店頭に昭和39年頃のお店の写真も貼ってありました。
代々、150年近くもお店を営んできているとは驚きでしたが、今でも昔ながらの製法で作った味を私たちが食べられるとは、ありがたいですよね。

自家製のこんにゃくや白滝は地元の人にも愛されているようです。
色々な種類のこんにゃくや白滝があるので、おでんの季節になったら、ぜひまた訪れたいと思います。

昭和39年頃のお店の写真
昭和39年頃のお店の写真

木札は現在も使われています。
木札は現在も使われています。

つるつるっとのど越しの良い、さっぱりしたところ天

ところ天を口にするのは数年ぶりでしたが、つゆの酸っぱさと、ところ天のつるつるっとしたのど越しが暑い日には最適でした。

冷やして食べるところ天は格別です。
冷やして食べるところ天は格別です。

最近、ところ天を口にしていない方はぜひどうぞ!

夏の食べ物というと、アイスやかき氷を思い浮かべますが、古くから日本人が口にしてきたところ天も暑い夏にはぴったりです。
「最近、食べてないなぁ」と感じた方は、今年の夏が終わる前に久々にいかがですか?
お近くにお越しの際はぜひ一度、歴史ある蒟蒻屋さんの魅力に触れてみてください。

山栄食品(有)
住所:足立区千住河原町26-3
電話番号:03-3881-2200
営業時間:7:00~17:00
定休日:日曜・祝日

元あだちっこライター(東京都足立区)

東京の端っこ足立区で暮らす2児の母。足立区内の身近な「楽しい」や「おいしい」を探しては自転車で駆け巡っています。下町人情の残る、古くて新しい足立区の魅力を母親目線も交えて発信していきたいです。

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