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【足立区】時を超えた空間 100年近く千住を見守る『仲町の家』にふらっと立ち寄ってみました!

mihhy元あだちっこライター(東京都足立区)

北千住の小路を散策していると、『仲町の家』という看板が目に留まりました。
「千住の文化サロン」とあります。
興味があったので、中の様子を見ようとお邪魔してみることにしました。

訪れた日は、入場無料で東京藝術大学の学生の方によるアートプログラムが展示中でした。

路地を進んでいくと、入口があります。

緑に囲まれた路地裏を進みます
緑に囲まれた路地裏を進みます

一歩、門をくぐるとそこは緑に囲まれた情緒ある空間でした。
奥には、歴史を感じさせる風情のある建物が。
こんなに古くて立派な日本家屋が、千住に残っていたとは知りませんでした。
100年程前に時間が巻き戻されたような感覚になります。

つつじの花が綺麗に咲いていました。(2022年5月2日撮影)
つつじの花が綺麗に咲いていました。(2022年5月2日撮影)

さまざまな出会いの場として地域に開かれた家

『仲町の家』は、2018年に「千住の文化サロン」として地域に開かれました。
足立区を中心に展開している市民参加型のアートプロジェクト「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」(通称「音まち」)によって、定期的(土日月祝を中心)にオープンしています。

玄関では、スタッフの方が温かく出迎えてくれます。

こちらでは、千住のまちを熟知しているコンシェルジュが常駐しているそう。文化情報だけでなく、まちの歴史やおすすめスポットまで教えてくれるそうですよ!
今まで知らなかった、新たな発見があるかもしれませんね。

展示中のアートプログラムのパンフレットや、千住の街歩きマップなどもいただけます。

6月には、ギターのライブも開催予定のようです。
展示やイベント、ライブなど様々なアートを身近に感じ、楽しめる企画が色々とありそうですね!

奥の茶室に続く、廊下の窓から眺める庭園は緑が鮮やかでした。

茶室
茶室

茶室から眺める景色は新緑が眩しく、四季折々の季節を感じることができます。『仲町の家』の空間では、時間がゆっくりと過ぎていくような感覚になりました。

戦前に建てられた『仲町の家』 今は千住の出会いの場

『仲町の家』は戦前に建てられ、千住の旧家「石出家」の離れ、別邸だった建物です。
関東大震災では建物が傾きましたが、同じ部材を使用して建て直したとのこと。
その後、戦争の空襲で千住は大部分が焼失しましたが、仲町の家は通用門(西門)で奇跡的に焼け止まったそうです。
今でも、門の上部には炭化した木材が残っているとのお話しでした。

通用門(西門)
通用門(西門)

様々な苦難を乗り越え、長い間千住を見守って来た『仲町の家』は、奇跡的に生き延びてきています。
今では「人と人」「アートと人」など、様々な出会いの場としての役割を担っているんですね。

ここでは、アートに触れたり、縁側で庭園を眺めながらゆったりとしたり、読書をしたりと、時間を超えてそれぞれが思い思いに過ごせます。
今後のイベントや展示などの情報は、SNSでチェックしてみてくださいね。

千住巡りの拠点として、『仲町の家』にふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
新しい千住の魅力に出会えるかもしれません。

【仲町の家】
入場無料
住所:足立区千住仲町29-1(仲町氷川神社向かい)
オープン:土日月祝 10:00~17:00

「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」事務局
03-6806-1740(13:00~18:00、火・木除く)
*最新情報はSNSで確認をお願いいたします。
仲町の家Instagram
仲町の家Facebook

元あだちっこライター(東京都足立区)

東京の端っこ足立区で暮らす2児の母。足立区内の身近な「楽しい」や「おいしい」を探しては自転車で駆け巡っています。下町人情の残る、古くて新しい足立区の魅力を母親目線も交えて発信していきたいです。

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